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STIHL MS260 エンジンかからない故障診断

PLOW長岡店の柳です。プラウの修理ブログを見た!という群馬県のお客様から送られてきたSTIHL MS260 「形見」のチェンソーです。50cmガイドバー、ソーチェーンも一緒に送って頂きました。完全復活させるべく故障診断を開始します。半年前まで動いていたそうです。

2011年製です。MS260は2004年製まで前期型48.7cm3、2004年製以降は後期型50.2cm3に排気量UPしています。

リヤハンドルが折れています。

フロントハンドルも折れています。

マフラーに凹みと錆あり

かなり酷使された機体です。

燃料タンクの中を点検すると木屑が入っています。

燃料を補給して正常にエンジンかかりましたがアイドリング回転数が高いです。基準値は2,800rpmです。

正常にチェンオイル吐出確認しました。オイルポンプは正常です。

スプロケットは交換必要です。

エアーフィルターは詰まっています。

スパークプラグは新しいものがついていましたがメーカー指定プラグではありませんでした。NGK BPMR7Aが指定プラグです。抵抗なしプラグはノイズ発生によりエンジン不調、最悪イグニッションコイルを破壊します。

圧縮圧力点検すると880Kpaでした。やや低いです。

マフラーを外してピストンを点検するとキレイに見えましたが

ピストンリングの下側に縦傷がありました。軽度のエンジン焼き付きしています。

シリンダーの吸気側を点検すると薄い縦傷がありました。

デコンプバルブ清掃して圧縮圧力が上がるか試してみます。

950Kpaに上がりましたが正常値1,100Kpaより低いです。完全復活するには高額修理になりそうですが不可能ではありません。お客様に相談します。

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