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STIHL MS261C-M 枝払い中にスロットルOFFでエンストする。再始動するがすぐに止まる。故障診断
PLOW長岡店の柳です。プラウのチェンソー修理ブログを見たという岩手県のお客様から送られてきたSTIHL MS261C-M 2018年製です。お客様の訴えは、枝払い中にスロットルOFFでエンストする。再始動するがすぐに止まる。▲位置で正常にエンジンかかるという症状です。やまびこ純正2サイクルエンジンオイルを使っているそうです。やまびこジャパン㈱に問い合わせると低煙効果のある添加物ポリブデンを配合しているそうです。STIHLチェンソーにはポリブデンを配合したオイルは適さないので絶対に使用しないでください。
工場内の燃料を補給して始動確認しました。MDG1に繋いでM-Tronicの診断をします。
運転時間は467時間6分41秒 始動回数6873回
アイドリング回転数設定 51 フルスロットル設定 68 どちらも基準値内ですが最高回転数が14,895rpmなのが異常です。
テストを完了できませんでした。
燃料系統の異常を表示しています。
スパークプラグは燃料で濡れています。
圧縮圧力を点検すると1,110kpaでした。正常です。
しかしマフラーを外してピストンを点検するとピストンリングの回りが真っ黒です。圧縮圧力が正常でも燃焼ガスが漏れて黒ずんでいます。ピストンリングの摩耗、または固着、シリンダーの摩耗が原因と考えられます。
シリンダーの排気口にカーボン付着があります。
シリンダーの吸気側を点検すると薄い縦傷がありました。
軽いエンジン焼き付きしています。エンジン不調の主原因であるシリンダー、ピストン交換とキャブレター分解清掃、スパークプラグ、ピックアップボディ交換などの整備が必要です。
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