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ホンダ EU55iS スターターが重くて引けない故障診断
PLOW長岡店の柳です。昨日三条市のお客様から持ち込みされたホンダ発電機EU55iSです。移動販売車で電源用に使われています。車載したまままマフラーから車外へ排気するように改造してあります。お客様自身でエンジンオイルを交換して試運転しようとしたがリコイルスターターを引いても重くて引けないという症状です。
4ヶ月間ガソリンを入れっぱなしにしたそうなのでまずは燃料を抜きます。
キャブレターのドレンスクリューを緩めてすべてのガソリンを排出します。
スパークプラグを点検します。白く焼けています。
メーカー指定でないプラグがついていました。イリジウムプラグBPR6EIX-F
持込する前に電話で問診したときスパークプラグを外してもリコイルスターターが重くて引けない。ということでプラグを外したままでスターターを引いてみましたがやはりピストンロックしたような感じでビクともしません。オイルアラート(エンジンオイルレベルセンサー)が正常に作動していればエンジン焼き付きは起こりません。
アワーメーターは5,670時間を表示しています。
キャブレターオーバーフロー、エンジン焼き付き以外の何かが故障しています。カバーを外すと相当な量の埃が溜まっていました。
スターターを外しました。手でクランクシャフトを回してみるとピストンが上死点でロックして回せなくなりました。正常なエンジンはスパークプラグを外した状態では圧縮圧力0Kpaなので抵抗なく回らなければなりません。
エアーフィルターはカステラのようにボロボロに崩れます。
IN、EXバルブは固着せずに動きますがEXバルブの動きが悪いです。
あやしいマフラーを点検します。
スパークアレスターは完全に詰まっています。排気閉塞が故障原因の1つだと思います。
マフラーを取り外しました。スターターのピニオンギヤ、フライホイールは異常なし、あと残ったのは、、、続く。
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