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タナカ TCS2800S エンジンかからない故障診断①

PLOW長岡店の柳です。プラウのチェンソー修理ブログを見たという千葉県のお客様からタナカTCS2800Sが5台送られてきました。5台ともエンジンかからない症状です。

2サイクルエンジンオイルはHusqvarna純正LS+だそうです。工場内の燃料を補給してエンジンかかるか試しましたがかかりませんでした。

スパークプラグを点検します。カーボン付着はありませんでした。

スパークテスターで点火系統点検しました。正常です。

圧縮圧力を点検すると1,180Kpaでした。正常です。

マフラーを外してピストンを点検すると縦傷はありません。

シリンダーの排気口にカーボン付着があります。ピストンが若干燃焼ガスが漏れて黒ずんでいます。

シリンダーの吸気側を点検すると薄い縦傷があります。圧縮圧力は正常な数値でしたが燃焼室内にカーボンが堆積して容積が小さくなったために圧縮が高くなったと考えられます。Husqvarna純正エンジンオイル使用しているそうなので混合比率が濃いかもしれません。

キャブレターを取り外して漏れテストをします。

テスト結果は正常でした。しかし燃料供給できないので分解清掃は必要です。

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