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STIHL MS230C-BE アイドリングでエンストする故障診断

PLOW長岡店の柳です。昨日夕方持ち込みされたSTIHL MS230C-BEです。お客様の訴えは、アイドリングでエンストする。お客様がLAスクリューを締めて回転数を高くしたらエンストしなくなったが1時間くらい作業すると回転数が高いまま下がらなくなったという症状です。

STIHL純正2サイクルエンジンオイルHPを使っています。しかしタンクの底に木屑が入っています。

エアーフィルターは清掃してありましたが右側に穴が開いています。これは故障原因になります。この穴から異物を吸い込んでしまいます。

入っていた燃料でエンジンかかりました。しかしアイドリング回転数は2,300rpmでした。低いです。基準値は2,800rpmです。

エアーフィルターの穴から木屑(異物)が浸入しています。

スパークプラグを点検します。カーボン付着あります。

圧縮圧力を点検すると980Kpaでした。低いです。

マフラーを外してピストンを点検すると縦傷はありません。

分かりづらいですがシリンダーの吸気側(クラッチ側)に縦傷があります。

オイルの油膜を保持する加工線(クロスハッチ)が消えて光っています。

キャブレターを取り外してピストンの吸気側を点検すると、深い縦傷を確認しました。

エンジン焼き付き確定です。圧縮圧力が低下しているのでこの状態でもエンジンかかりましたが完全な状態ではありません。エアーフィルターに穴が開いている状態ではチェンソーを使用しないでください。異物を吸い込んでほぼ確実にエンジン焼き付きします。

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