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STIHL 009 エンジンかからない故障診断

PLOW長岡店の柳です。プラウのチェンソー修理ブログを見たという長岡市内のお客様から持ち込みされたSTIHL 009です。トップハンドルのように見えますが片手で操作はできません。

知り合いの人から譲り受けて2年使用したそうです。お客様の訴えはエンジンかからない症状です。キャップを開けると他社製の混合油が入っています。燃料を抜き替えてみましたがエンジンかかりません。

カバーを外してエンジンに直接キャブレタークリーナーを注入してスターターを引くと初爆がありました。

スパークテスターを使って点検すると正常に青白いスパークを確認しました。点火系統は正常です。

圧縮圧力を点検すると1,040Kpaでしたギリギリセーフです。1,000Kpaを下回ると低圧縮でエンジン不調になることが多いです。

スターターとハンドルを外しました。エンジン単体になりました。この状態はSTIHL010AV 011AV 012AVと同じに見えます。

マフラーを外してピストンを点検すると正常かと思いましたが

薄い縦傷があります。

シリンダーの吸気側を点検すると薄い縦傷がついています。油膜を保持するための加工線(クロスハッチ)はまだ残っています。

ここにもやや深い縦傷がありました。軽い焼き付きしていますが燃料系統の修理で直りそうです。

キャブレターを外して漏れテストをすると0.8barを維持しています。正常ですが燃料供給できないのでキャブレターオーバーホールは必要です。STIHLチェンソーには純正エンジンオイルを使ってください。エンジン焼き付きを防止します。

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