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刈払作業時のエンジン回転数には注意が必要です

プラウカスタマーサポート小関です

今回はホンダ刈払機UMK425のクラッチトラブルです

お客様より「カラカラ音がする」とお預かりしました

確認すると確かに音がします、良くない音が

クラッチ周辺からしています

エンジンとクラッチハウジングを分離します

するとやはり・・・

クラッチハウジングが熔解してクラッチアウターにベアリングが付いて抜けてきます

熔解したクラッチハウジング

クラッチが異常な温度になった証拠です

本来ハウジングにはベアリングとクラッチアウターが組み込まれていて抜けない構造です

今回のトラブルはこのクラッチアウターの温度が異常な値になった為に起きた不具合

原因はアウターがクラッチシューとの摩擦で温度上昇した為

↑はフライホイールに取り付けてあるクラッチ

エンジンの回転数が上昇すると遠心力でクラッチシューが外側に開き

先ほどのクラッチアウターに接触し動力が伝わります

クラッチシューはスプリングで引っ張られていてエンジン回転が低下すると元に戻ろうとします

 

このクラッチは約4000回転でクラッチミートします

なので、この回転域で作業すると半クラッチ状態なのでクラッチが焼けて温度が上昇します

最高出力発生回転は7000回転なので意識的に回転数を下げて草をかると危険な回転領域に突入しやすくなります

クラッチミートから最高出力回転数までの幅が3000回転しかない4サイクルエンジンの特性です

2サイクルエンジンは最高回転数が10000回転位が一般的なんでちょっと回転落としたかなって時でも結構な回転数で回ってます

 

刈払機での作業時は回転数を下げ過ぎるとクラッチ焼損が起きます

特にナイロンカッターや搖動式アタッチメント使用時は要注意!

半クラッチ回転にならない様十分注意して作業して下さい

 

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