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STIHL 031AVS-1 エンジンかからない故障診断
PLOW長岡店の柳です。柏崎市のお客様から持ち込みされたSTIHL 031AVS-1 友人からもらったそうです。パワーがありそうなので直したら使えそうか見てほしいそうです。
排気量56.4cm3もあります。昨年も031AVを修理しようとしましたがイグニッションコイルの在庫が海外にもなくて修理を断念した経験があります。お客様の訴えは、1、スパークプラグがついていない。
保存状態が良くキレイな機体です。
2、スロットルレバーが全開位置で戻らない。
3、エンジンかからない。
まずは燃料を抜き替えて始動するか試しましたが初爆がありません。
次にエアークリーナーを外してエンジンに直接キャブレタークリーナーを注入してスターターを引いても爆発しません。点火系統が故障しているかもしれないです。
エアークリーナーを外してみるとスロットルロッドが外れています。
ロッドをキャブレターのスロットルバルブにつけるとレバーが戻りました。ロッドはEクリップで固定されます。1つ問題がクリアしました。
イグニッションテスターでスパークテストすると点火していません。この機体もイグニッションコイルが故障しているようです。部品があるのか?
圧縮圧力を点検すると1,040Kpaでした。ギリギリセーフです。
マフラーを外すためにエンジンカバーのスクリューを4本、ハンドルを外します。
マニホールドの隙間にライトを当てるとインパルスホースが外れています。これでは燃料供給不可能です。
マフラーを外しました。ピストンの排気側です。
数本薄い縦傷があります。
軽い縦傷ならまだ使えます。
シリンダーの吸気側に縦傷はありませんでした。ただ加工線(クロスハッチ)はなくピカピカです。もともとピカピカだったのかは分かりません。
スプロケットは摩耗していません。
キャブレターを取り外しました。Tillotson製です。
型式HU 機番3E
キャブレターの漏れテスト結果は正常でした。しかしインレットニードルバルブの摩耗やポンプダイヤフラムの膨張、スクリーンフィルターの詰まりは分解しないと正常か判断できません。古いチェンソーなので分解清掃は必要です。果たしてSTIHL 031AVS-1は復活できるのか?部品を探します。
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