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STIHL TS410 負荷がかかるとブレードが止まる診断

PLOW長岡店の柳です。STIHL TS410 修理入庫しました。お客様の訴えは、負荷がかかるとブレードが止まる症状です。

始動確認する前にピックアップボディの点検をすると汚れています。

燃料単の底に異物が混入しています。エンジンカッターは特に燃料タンクに水分や砂などの異物が入っていることが多いのでまずは燃料タンク清掃、燃料を抜き替えてから始動確認します。

正常にかかりました。アイドリング回転数は2,500rpmで低いです。吹け上がりは正常でした。

スパークプラグを点検すると正常なキツネ色をしていますが摩耗しています。

圧縮圧力点検を点検すると930Kpaでやや低いです。

マフラーを外してみるとスクリュー欠損しています。クーリングプレートが振動により穴が広がっていました。

ピストンを点検すると縦傷なしですが、燃焼ガスが漏れて真っ黒です。

ピストンリング下側はさらに黒いです。ピストンリングとシリンダーとの隙間があると気密性が低下してしまいます。シリンダーやピストンリングが摩耗している可能性が高いです。

シリンダーの吸気側に縦傷あります。

拡大するとよく分かります。吸気側の縦傷ができる原因は、1、エアーフィルターから異物を吸い込んだ。2、燃料タンクから異物が吸い込まれた。

エアーフィルターは前回交換済みです。

デコンプバルブにカーボン?み込みによる圧縮漏れの可能性もあります。

負荷がかかるとブレードが止まる原因は、1、ベルトが摩耗している。2、クラッチシューやクラッチドラムが摩耗している。今回はNo.2が原因のようです。

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