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マキタ MEM2600L 始動困難、無理やり木を切ってクラッチが焼けた

PLOW長岡店の柳です。マキタ刈払機MEM2600Lが修理持ち込みされました。

お客様の訴えは、1、始動困難 2、無理やり木を切ってクラッチが焼けてしまった。です。

黒い防振ダンパーが溶けてエンジンがグラグラします。ゴムが溶けると焦げる臭いがしたと思います。過負荷運転は故障原因になります。入っていた燃料でエンジンは正常にかかりましたが、クラッチから金属音がするためスロットルレバーは握らずエンジン停止しました。

スパークプラグを点検すると以外にも正常なキツネ色をしています。

圧縮圧力を点検すると1,400Kpaもありました。正常値よりも高い数値です。燃焼室にカーボンが堆積すると容積が小さくなり圧縮圧力が高くなります。

マフラーを外してピストンを点検すると縦傷はありませんでしたが排気口にカーボンがついています。低品質なエンジンオイルを使用したか、劣化した燃料を使っている可能性が高いです。

シリンダーの吸気側に薄い縦傷があります。軽度のエンジン焼き付きしています。

エンジンとシャフトを分離します。クラッチは焼けています。

クラッチドラムが高温になり周辺の部品を溶かしてしまいガタが大きくなっています。クラッチケース交換が必要です。

クラッチドラムを外してみるとベアリングが固着しています。過負荷運転は機械が故障するだけでなく危険です。安全運転を心がけてください。

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