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STIHL FS22NLP エンジンかかるけどアイドリングできずにエンストする。診断、修理完了

PLOW長岡店の柳です。STIHL FS22NLPが持ち込みされました。お客様の訴えは、エンジンかかるけどアイドリングできずにエンストする症状です。

現象確認すると、スロットルを開けてエンジン始動、フルスロットルまで吹け上がるけど、スロットルレバーを閉じる位置にするとエンストしました。アイドリングできない現象はエンジンが軽い焼き付きしているとよく起こります。

スパークプラグを外してみると、燃焼室が燃焼生成物で堆積しています。シリンダーの排気側に縦傷も見えます。

拡大すると縦傷がハッキリ分かります。

圧縮圧力を点検すると860Kpaでした。やや低いです。

マフラーを外してピストンを点検すると縦傷はありませんでしたが、排気口がカーボンで詰まり気味です。低品質なエンジンオイルを使用したか、劣化した燃料を使っている可能性が高いです。

シリンダーの吸気側に深い縦傷あります。

エンジン焼き付きしています。

シリンダーの排気抵抗増大によるエンジン不調はよくありますが、STIHL純正エンジンオイルを使っている機体ではこのような排気閉塞はほとんど起こりません。機械の故障を防ぐために、機械を長持ちさせるためにSTIHL純正エンジンオイルをお勧めします。

ピックアップボディはキレイでした。燃料はあやしいので抜き替えます。

スパークプラグはメーカー指定ではないものがついていたので交換します。BPMR7A または WSR6F ギャップを0.5mmに調整してから取り付けてください。

あんなに深い縦傷があったのにエンジン始動、アイドリン回転数2,800rpm、最高回転数8,500rpmまで正常に吹け上がります。停止して再始動もOKです。FS22NLP復活しました。

 

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