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【過去記事】ゴールデンウィーク直前 耕運機の整備は大丈夫? FF500 キャブレター分解
ゴールデンウィークが近付くと耕運機の修理が激増します。
キャブレターのトラブルが一番多い状況です。
そこで今回はホンダ耕運機「サラダ・FF500」のキャブレターを分解してみました。
これがFF500のキャブレター「16100-Z1L-A01]です。
早速フロートチャンバーから分解します。
一番下にあるボルトを緩めます、工具は二面幅10ミリのスパナかソケットレンチを使います。
この時にキャブボディーとチャンバーに位置決めのマークをしておくと組む時に楽です。
真中の筒の中にメインジェットがねじ込んであります。
フロートはピンを抜くと外れますが、左の部品(ニードル)を落とさない様に注意して下さい。
フロート高さの基準値は「9.2mm」
マイナスドライバーを使ってメインジェットを緩め取り外します。
メインジェットの奥にメインノズルが挿入してあるので一緒に抜き取ります。
メインジェットは「#65」が標準です。
抜けない場合はキャブレターボア側よりドライバーなどで押して抜きます。
それでも「抜けね~」って場合はキャブをドライヤで温めて下さい外れるはずです。
(この時にスロットルバルブやチョークバルブを変形させない様に注意です)
ジェットとノズルには小さな穴があいてます、キャブレタークリーナなどで洗浄します。
泡タイプが強力で綺麗になります。
パイロットジェットを洗浄する為、スロットルストップスクリューを外します。
(これが邪魔で下のプラスネジが外れないんです)
*外す前にネジの突き出し寸法を測っておくと組む時に楽です。
ちなみに実測値2.10mmでした。
このネジ、締めすぎるとアイドリングが下がらなくなります、逆に緩いとエンストします。
スロットルストップスクリューを外したあと、キャブボディーにあるプラスネジを外すと、穴の奥にパイロットジェットが見えます。
この穴もキャブレタークリーナーで洗浄します。
詰まっているとスローが不調になります。
右側のL型のキャップが付いているのがパイロットスクリュー。
このキャップはスクリューの回転を規制しています。
このキャップがあるせいでスクリューが抜けない構造になっています。
整備時はこのキャップ部分をプライヤーなどで「ポキっ」と折ります((((((ノ゚⊿゚)ノ
残った軸に燃料ホースなどを差し込みクルクル回して抜き取ります。
再使用不可が前提の作りです(ノ_-。)
スクリューセットの部番は「16016-ZG0-W00]、これが必要です。
でも!、どうしても再使用したいって場合はキャップをハンダゴテで温めます。
240℃以上に温めると接着に使用しているロックタイトが溶け外せるようになります。
ニードルをキャブボア側から見た所です。
細い針が出ているのが見えます。
この針とキャブボディーの穴の隙間から燃料が吸い出される構造です。
スロットル閉時の燃料はここから供給される仕組み。
詰まるとアイドリングしません。
スロットルバルブを開くとその奥に小さな穴があと数個あるはずです。
その穴も詰まっていないか点検して下さい。
清掃後組み付け、基準値に調整して下さい。
パイロットスクリューの戻し回転数は「1回転戻し」。
全ての穴の詰まりが無くなり、調整部分が正しい数値になればエンジンの調子は回復するはずです。
エンジン調整の基準は
①無負荷最高回転数 3150rpm
②アイドリング回転数 2150rpm
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