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STIHL TS420 エンジンかからない故障診断

PLOW長岡店の柳です。昨日持ち込みされたSTIHL TS420 エンジンかからない症状です。
入っていた燃料で試してみると初爆のみでエンジンかかりません。一番あやしい燃料を抜き替えてみます。青い混合油です。STIHL純正エンジンオイルではありません。
燃料タンクの底に砂が入っています。
エアーフィルターは詰まっています。工場内の燃料を入れてエアーフィルターなしの状態でもエンジンかかりません。
スパークプラグを点検すると新品がついていますがメーカー指定外の品番です。正しい品番は11104007005 BOSCH WSR6Fです。R抵抗なしプラグを使用するとノイズが発生してエンジン不調や最悪イグニッションオイルを破壊します。
テスターで点検すると正常にスパークしています。
圧縮圧力を点検すると9.8barでした。やや低いです。デコンプバルブを閉じていても余裕でスターターが引けるので圧縮圧力はかなり低下しています。
マフラーを外してピストンを点検するとトップリングの上に縦傷があります。
ピストンリングの下側にも薄い縦傷があります。
シリンダーの吸気側に縦傷があります。
エンジン焼き付きしています。
ピックアップボディは見た目で判断が難しいですが、タンク内に異物があれば交換したほうがいいです。
デコンプバルブを清掃して再テストするとエンジンかかりました。アイドリング回転数、フルスロットルも正常に吹け上がります。
圧縮圧力を点検すると10.2barに上がりました。かろうじてエンジンかかるくらいに圧縮圧力が回復しました。それでも圧縮圧力は低いので一応使える状態です。エンジンが焼き付きした原因は、

1、エアーフィルターを清掃せずに使い続けたために異物を吸い込んだ。

2、低品質なエンジンオイルを使用した。

3、劣化した燃料を使用した。

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