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新ダイワE400 エンジンかからない故障診断

PLOW長岡店の柳です。4.5年使っていない新ダイワE400の修理持ち込みされました。平成2年式(1990年)製造なので30年前のチェンソーです。
燃料タンクは空っぽで保管されていました。フィルターは汚れています。
燃料を補給してスターターを何回引いてもエンジンかかりません。スパークプラグを外してみると隙間がありません。これでは点火できません。
テストプラグに交換して正常にエンジンかかりました。アイドリング回転数3,200rpmで高めですが安定しています。最高回転数は11,000rpmで低めでした。
圧縮圧力点検すると10.1barでした。やや低いです。
マフラーを外してピストンを点検するとわずかにピストンリングの下側が黒いです。
ピストンのスカート部に薄い縦傷があります。
シリンダーの吸気側を点検すると深い縦傷があります。軽いエンジン焼き付きしています。
メーカーの部品供給終了していましたので残念ながらこの機体はエンジン焼き付き修理ができません。STIHL 0シリーズだったら修理できたかもしれないです。
キャブレターの漏れテストをすると0.8barを保持しています。正常です。
スプロケットは摩耗しています。現状でエンジンかかりました。このままでも使えるかもしれませんが圧縮圧力が低下しているので負荷をかけて作業しているとエンストしたり、再始動困難になったりします。

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