REPAIRBLOG修理ブログ

１１月に入り新車の納品と下取機の商品化で工場内は大変な事に(/_;)/~~

 

今日最初の作業はＨＳ７６０のベルト交換。

 

 

小型除雪機のベルト交換はオーガハウジングを外さないとダメなんです(ﾉ_･｡)

 

作業としては、

①ベルトカバー（ヘッドライトが付いてるプラスチックのカバー）を外す。

②ハウジングをフレームに固定しているボルト１０本を外す。

　　横から左右３本ずつ、上から２本、下から２本

③クランクケースフロントカバーについてるベルト外れ止め金具を外す。

④オーガハウジングを前え引っ張りフレームから分離する。

こんな感じでオーガ部とフレーム部が分離します。

横からみるとこんな。

シューターワイヤーとか電気系ハーネスは外さなくてもＯＫ。

この状態でベルト交換が可能です。

オーガプーリーにもベルトが脱落しないように外れ止めが付いてるので緩めてベルトを外しましょう。

これがベルト。

純正品です。

細い方ＳＡ－27は走行用、太い方ＳＢ－35はオーガ用のベルトです。

（27とか35はベルトの長さ、数字掛ける2.54ｃｍで何センチかわかります）

 

気付いた人は偉いです、ベルトの色が違います。

 

赤？青？

 

上の赤いベルトはＲＥＤ－ＳⅡ、下の青いベルトはＷ８００って書いて有ります。

 

 

これはベルトメーカー「バンドー化学工業」製ベルトの強度識別マークなんです。

 

 

バンドーのベルトは弱い方から

 

①Ｗ200　シルバー色の転写マーク

②Ｗ300　グリーン色の転写マーク（緑黒チェックがら）

③Ｗ400　赤転写　これがＲＥＤ－ＳⅡ

④Ｗ600　イエロー転写マーク　＊高強度、耐屈曲性ベルト　

⑤Ｗ800　ブルー転写マーク　　＊超高強度、超耐屈曲性ベルト

 

そうなんです、サイズが同じでもベルトには強いベルトと弱いベルトがあるんです

 

Σ(･ω･ﾉ)ﾉ！

 

除雪機メーカーは色々テストして必要な強度を満たしたベルトを付けてます。

 

 

ＨＳ760のオーガベルトはＷ800っていう超高強度ベルトが純正指定(ﾉﾟοﾟ)ﾉ

 

赤とかオレンジとかの弱いベルトだとすぐにダメになっちゃいます。

 

バンドーのベルトが手に入らない時は「三ツ星ベルト」の「スーパーゴールド」を使って下さい。

 

間違っても「オレンジ」はダメです。

 

もう一つ、ベルト永持ちの秘訣！

 

「オーガクラッチをつなぐ時は、エンジン回転を下げる」、です。

 

自動車の発進時もエンジン回転全開でクラッチは繋がないですよね。

 

 

でも除雪作業してる人を見てると、作業中にスロットルを戻す人は殆どいないんです。

 

そんな状態でオーガレバーを握ると「ギャンっ」って、ベルトが鳴く凄い音がしてオーガが回り出します。

ベルトが可哀そうですよね(ノ◇≦。)

 

オーガ操作時はオーガを回してからエンジン回転を上げて下さい。

 

これだけでベルトの寿命は格段に伸びますよ。