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Husqvarna576XP エンジンかかるけど吹け上がりが悪い故障診断

PLOW長岡店の柳です。魚沼市のお客様のチェンソー3台目はHusqvarna576XP 2011年製です。キレイに清掃されています。お客様の訴えはエンジンかかるけど吹け上がりが悪いです。
576XPは排気量73.5cm3もあります。STIHL MS462C-M(72.2cm3)が近い機種です。
チェンオイル、燃料を補給して正常にエンジンかかりました。アイドリング回転数2,660rpm、最高回転数12,700rpmまで回りました。特に吹け上がりが悪いとは感じませんでした。
しかし、スパークプラグの穴からシリンダーの排気側を見ると縦傷が見えます。嫌な予感がします。
圧縮圧力を点検すると8.2barでした。低いです。
マフラーを外そうとすると、スクリューが1本なくなっています。
マフラーを外してピストンの排気側を点検すると深い縦傷と燃焼ガスがピストンリング下側に漏れて真っ黒になっています。
ピストンの排気側は上から下まで深い縦傷があります。
シリンダーの吸気側は薄い縦傷があります。
Husqvarna純正エンジンオイルを使っているのになぜエンジンが焼き付きしたのか?
原因はこのカーボンがシリンダーとピストンの隙間に入って研磨剤の役目をして縦傷ができた可能性が高いです。この状態でも普通にエンジンかかり吹け上がりました。純正のエンジンオイルを使っていてもカーボンができる場合があります。
1.混合比率が濃い。
2.劣化燃料を使った。
3.低負荷運転により燃焼室の温度が低い状態が続いた。
576XPを修理するにはシリンダーとピストン交換が必要です。

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