REPAIRBLOG修理ブログ

NEW STORE

毎月1日はプラウの日。お買い物でポイント5倍が貯まります。さらにLINE連携で3%OFFが実現!プラウ会員登録の詳しいご案内プラウ会員登録ページPLOW MEMBERS登録はこちらから

月別アーカイブ

カテゴリー

ブログ内検索

STIHL 088 エンジンかかるけどスロットルレバーを離すとエンストする故障診断

PLOW長岡店の柳です。燕市のお客様から持ち込みされたSTIHL 088です。お客様の訴えはエンジンかかるけどスロットルレバーを離すとエンストする症状です。この症状は軽いエンジン焼き付きしていると同じ現象が起こります。
現行機種はMS880です。STIHL最大の排気量です。正にモンスターマシン
工場内の燃料に抜き替えてエンジン始動、回転数低めですがアイドリングを維持しています。基準値は2,700rpmです。
アイドリングできない原因は燃料だけなのか?まだ分かりません。
エアークリーナーを点検すると詰まり気味です。
エアークリーナーが詰まると濃い空燃比になりプラグがくすぶりやすくなります。
燃料タンクの底に異物があります。燃料タンク清掃とピックアップボディ交換をお勧めします。
デコンプバルブを押さないとスターターが引けません。圧縮圧力点検すると9.2barでした。
エンジンカバーを外してマフラーを外します。088はシリンダーとクリップで挟むタイプです。
ピストンを点検すると薄い縦傷があります。ピストンリングの下側が黒く焼けています。
細かい縦傷が数本あります。
シリンダーの吸気側を点検すると深い縦傷があります。
シリンダーの吸気側に縦傷ができる原因は、
1.劣化した燃料を使った。
2.水分を含んだ燃料を使った。
3.エアークリーナーから異物を吸い込んだ。
スターターグリップが壊れていあるので交換をお勧めします。エンジンは軽いエンジン焼き付きしていますが現状でアイドリングしているのでスパークプラグ、ピックアップボディ、スターターグリップ交換、燃料タンク清掃、エンジン回転数調整でまだ使えそうですが、エンジンがさらに不調になったらシリンダーとピストン交換をお勧めします。

修理動画のご案内

「修理ブログ」を発展させた、高度な「修理動画」を”Youtube プラウチャンネル”で展開中です。ご自身で修理を行いたい、機械の内部構造を知りたいなど、多くのご要望に対し「修理動画」と言う形でお応えしたいと思います。
「修理動画」一覧ページはこちらから。