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新ダイワE2025TS エンジンかかるけど再始動困難、故障診断

PLOW長岡店の柳です。三条市のお客様から持ち込みされた新ダイワE2025TSです。某ホームセンターで見積りしてもらったら45,000円くらいかかると言われたそうです。症状はエンジンかかるけど再始動困難、スターターが外れない、ロープが完全に戻らないです。
バラバラの状態で持ち込みされたのですべての部品があるのか分かりません。なぜかカバーには型式E2125TSと書かれています。
マフラーが既に外されています。
スパークプラグにカーボンが付いています。低品質なエンジンオイルを使用したと思います。
圧縮圧力を点検すると7.1barでした。低過ぎです。
ピストンを点検するとピストンリングの左側に縦傷があります。シリンダーの排気口に燃焼生成物がついています。高品質なエンジンオイルを使っていればキレイな状態を維持します。
シリンダーの吸気側を点検すると深い縦傷があります。エンジン焼き付き確定です。シリンダーとピストンを交換しないと正常な圧縮圧力に戻りません。
その他スプロケットが摩耗しています。
エアークリーナーも汚れたままです。
キャブレターの漏れテストをすると正常0.8barを保持しています。しかし、分解しないと点検できない箇所があります。内部で異物が詰まっているかもしれません。
スターターのスクリュー(左下)が共回りして外れません。ロープが完全に巻き取らず伸びています。
燃料フィルターも汚れています。
燃料タンクの底に異物があります。フィルターを通過した異物はキャブレターで詰まり薄い空燃比になりエンジンが過熱して焼き付きます。燃料やチェンオイルを補給する時は異物が入らないように清掃してから開けてください。ちょっとした注意で故障を未然に防ぐことができます。
不具合箇所が多数あるので高額修理になりそうです。

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