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マキタMDE335 エンジンかからない故障診断

プラウのブログを見た!という岐阜県のお客様からマキタMDE335が送られてきました。今年1月にもMDE335を修理しました。https://ameblo.jp/plow-shop/entry-12565757978.html
地元の販売店で部品供給終了しているから修理不能と言われたそうです。
マキタMDE335はSACHS-DOLMAR ドルマー100のOEMチェンソーです。前回修理したときはマキタに部品在庫ありました。
Made in Germany
プライミングポンプは硬くて押したら割れそうです。
Made in West Germany と書いてあります。西ドイツ時代に製造されたチェンソーです。果たしてこの機体も復活できるのか?部品はまだ在庫あるのか?
燃料、チェンオイルを補給するとエンジンかかりましたがアイドリング回転数が高いです。排気ガスに煙が出ます。吹け上がりも確認しましたがしばらくするとエンストしました。
スパークプラグを点検するとキツネ色していますがカーボンも付いています。
プラグの穴からシリンダーの排気側を点検すると縦傷があります。
圧縮圧力を点検すると10.7barでした。やや低いです。前回修理した機体は12.8barありましたので圧縮が漏れています。
マフラーを外してピストンを点検すると正常かと思いましたが
ピストンリングの下側に深い縦傷がありました。エンジン焼き付きしています。シリンダーとピストンを交換しないと正常な圧縮圧力になりません。軽いエンジン焼き付きしていてもエンジンはかかりますが負荷がかかった時突然エンストしたり再始動が困難になったりします。
キャブレターの漏れテストをすると、針がすぐに下がってしまいます。キャブレターオーバーホールも必要です。マキタに部品在庫を問い合わせ中です。故障原因は
1、エンジン焼き付きによる圧縮圧力の低下
2、キャブレターのダイヤフラム、ガスケット劣化、硬化による気密不良
3、燃料ホース硬化、フィルター詰まりなどの機能低下
修理見積もりしてお客様に連絡します。部品があれば修理可能です。

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