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コマツゼノアG550AVS燃料漏れる、チェンオイル漏れる故障診断

PLOW長岡店の柳です。青森県のお客様から送られてきたコマツゼノアG550AVSです。
お客様の訴えは燃料とチェンオイルが漏れるという症状です。
G550AVS 昭和56年12月製造なので1981年製、39年前の国産チェンソーです。果たしてこのチェンソーは修理可能なのか?部品供給はあるのか?
古いチェンソーを何台も修理してきましたが日本製の方がSTIHL製よりも流通台数が少ないので部品も少なく修理は困難です。
チェンオイルタンクを点検します。キレイです。
燃料を補給して正常にエンジン始動しました。アイドリング回転数は高めですが安定しています。吹け上がりも正常です。
エンジンの診断開始します。
スパークプラグは正常な色をしています。カーボン付着もなし
圧縮圧力を点検すると、10.5barでした。低いです。正常なエンジンは11.0~12.0barはあります。
ガイドバー、ソーチェーンを取り付けてエンジン始動します。アイドリング回転数でソーチェーンが回らないのでクラッチスプリングは正常です。劣化するとソーチェーンが回りっぱなしになります。
次にマフラーを外します。ガスケット破れとマフラー破損しています。
ピストンの排気側です。縦傷なし、キレイです。
シリンダーの吸気側を点検すると薄い縦傷があります。
エアークリーナーが2ヶ所破れていました。この穴から異物を吸い込んで縦傷ができた可能性が高いです。
キャブレターを取り外しました。Walbro製、型式HDA、機番8
キャブレターの漏れテストをすると0.8barを保持しています。正常です。
ピストンの吸気側を点検すると縦傷があります。軽いエンジン焼き付きしています。次はチェンオイル漏れる故障診断に続く
燃料漏れる箇所は確認できませんでした。キャブレターから漏れていないとすると、燃料ホースかタンベント、キャップがあやしいです。

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