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【過去記事】刈払機のエンジン不調 ダイヤフラム交換

刈払機のエンジン不調機が入庫しました。

 

アグリップ製の刈払機「A260KH」です、地元ではあまり見ない機種です。

 

今年で10年目の機械。

桝屋本店・ホンダウォークの修理ブログ

現象は「エンジンが吹けない」、「始動性が非常に悪い」という内容でした。

 

実機を確認すると、使用者の言うとおりの不調です、その他に燃料がオーバーフローしシリンダーに燃料が流れ込んでいます。

 

リコイルロープを引くと、マフラーからガソリンが吹き出ます( ̄□ ̄;)

 

始動不良がおきて当たり前の状態ですね。

 

 

チョーク無しで30回くらいリコイルを引いたらなんとか初爆発が来ました。

 

始動不能と表現した方がイイかも。

 

早速キャブレターを分解します。

 

 

メタリングダイヤフラムが「カチカチ」に硬化していて、メタリングレバーを押したままになっています。

 

オーバーフローの原因はココですね(オマケにべたべた)。

 

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このダイヤフラムをはぐるとメタリングレバーとニードルが隠れています。

一般的なキャブレターはニードルをフロート(浮き)を使ってコントロールしていますが、刈払機のキャブレターではメタリングダイヤフラムでコントロールします。

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ニードルの先に汚れが付いてもオーバーフローが発生します。

+ネジ1本で取り外せます(スプリングを無くさない様に注意が必要です)

一番右のメタリングレバーは曲げないで下さい、一般的なキャブレターのフロート高さの調整部のような部分で曲げると燃料供給量がズレてしまいます。

 

ズレちゃった場合は、各機種でレバーとボディー面までの寸法が決まっているので、ゲージを使って基準値に調整します。

 

 

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この部分がニードル、メタリングダイヤフラムの裏側はアルミ製のプレート(5穴)が付いていて、中央部の突起がメタリングレバーと接しています。

 

この部分に不具合があると燃料供給不良が発生します。

(写真は新品のキャブを分解しているのでとても綺麗な状態です)

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分解して並べるとこんな感じです、とてもシンプル(ノ゚ο゚)ノ

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これはもう一枚のダイヤフラム(ポンプダイヤフラム)。

ピストンが上下する時のクランクケース内の圧力変動を利用して矢印部が脈動しガソリンを送ります。

古くなるとココが硬化し燃料が送れなくなります。

やぶれてるのは問題外、即交換です。

 

4~5年目の機械でも、結構硬くなってます。

 

 

ダイヤフラムは消耗品です、必ず劣化し硬くなります。

 

 

でも、だんだん硬くなるため変化に気付きにくいんです。

 

 

「なんか調子が悪いよね~」と思ったらオーバーホールをしてみてください。

 

 

今回のA260は絶好調になりましたよ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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