REPAIRBLOG修理ブログ

NEW STORE

毎月1日はプラウの日。お買い物でポイント5倍が貯まります。さらにLINE連携で3%OFFが実現!プラウ会員登録の詳しいご案内プラウ会員登録ページPLOW MEMBERS登録はこちらから

月別アーカイブ

カテゴリー

ブログ内検索

ゼノア刈払機TRZ235 始動不能修理

ゼノアの刈払機TRZ235が始動不能です

ほぼ新品状態なのですが…

お客様より点火火花が出ないという事で返品になりました

確認の為リコイルを引くとあきらかに引いた手ごたえが違います

嫌な予感がしますがチェックを開始します

スパークテスターで火花がでるか確認すると確かに出ません

お客様のおっしゃる通りです

変な手ごたえの原因を検証すると原因が見つかりました

フライホイールが回転していません…

マジですか~

フライホイールがクランクシャフトと結合していません

空回りしています

アルミ製フライホイールの軸穴には一体成型のキー部があるのですが折れてなくなっています

クランク軸との接合はテーパー勘合なのでテーパー面の接触抵抗で位置を保持します

ここが滑ったのですが、取付ナットが脱落していたので組立時の締め忘れですね

でなければ組立ラインのトルク管理工具の公正不良か?

⇑が新品のフライホイール

これを取付ます

両方のテーパー面を脱脂します(油分があると滑って点火時期がズレます)

フライホイールをバンドプーラーでロックしトルクレンチで締め付けます

ここ、強く締めすぎてもテーパー部が変形し滑りの原因になるので正確なトルク管理が重要

点火コイルとマグネットの隙間調整には専用のゲージを使用すると楽ですね

コイルとマグネット間に挟むと規定隙間が出来ます

この工具が無ければシックネスゲージを2本使います

これで無事スパークプラグに火花が飛ぶようになりました

修理動画のご案内

「修理ブログ」を発展させた、高度な「修理動画」を”Youtube プラウチャンネル”で展開中です。ご自身で修理を行いたい、機械の内部構造を知りたいなど、多くのご要望に対し「修理動画」と言う形でお応えしたいと思います。
「修理動画」一覧ページはこちらから。