REPAIRBLOG修理ブログ

耕うん機の季節が来ましたね～

冬が終わった事を実感します、耕うん機整備が始まると

ピアンタはカセットガスを燃料に使うエンジンを搭載しています

ガソリン機より燃料系統に起因したトラブルが少ない事が特徴です

それで長時間使用すると燃料系統の清掃が必要になる事があります

今回は弊社の耕うん機点検パックを御用めい頂きました

追加のご用命は「エンジン高回転不良」との事ですが始動性が明らかに悪い

ガス元栓を空けても流入音が聞こえません

ガスアダプターの異物やパッキンの異常はありません

リセットボタンは動作していないので異常高圧状態は発生してませんね

本来ガスアダプターは非分解で内部パーツは個別に設定されていません

今回は一番右の真鍮色の部分に摩耗がみられます

ガス缶の先端チューブと接触する部分ですがこれはダメですね

こちらはアダプターのボディー

綺麗ですが内部壁面に凄く小さな穴がありそこをガスが流れます

アダプターから流れ込んだガスはこのレギュレーターで一定の圧力に調圧されます

実はこの部分にガスに含まれる不純物を次の工程へ流さないトラップが装備されています

＊カセットガス缶には燃焼に必要なガス成分のほかに不純物が含まれています

　安価なガスは成分が怪しいのでトラブルの元ですメーカー指定ガスが安心

トラップ蓋の裏面にはベトベトした不純物が溜まっています

今回の機体は使用時間のわりに綺麗な方なので怪しいガス缶は使用していないようですね

酷い機体はスプーン1杯くらい溜まってる事があります

＊その場合始動不能になってます

レギュレーターのメタリング室は多少の汚れが付着してますがガス通路は確保されています

分解清掃で綺麗になります

反対側です、こちら側からガスが供給されます

ガスアダプター交換とレギュレーター清掃でエンジンは快調

このあとプラグ、エアエレメント、エンジンオイル交換

ミッション軸のメンテナンスを行い点検は完了します