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チェンソーのキャブレター構造 メタリングダイヤフラム部

チェンソーキャブレター構造解説の続き「メタリングダイヤフラム」です

下図の丸で囲った部分

この部分、前回のポンプダイヤフラムから送られる燃料を一定の供給圧に調整する機構です

燃圧調整をしないとポンプがどんどん燃料を送ってマニホールドにガソリンが溢れちゃいます

この部分が正常に調整・動作しないとエンジンの調子は出ません

メタリングの意味は「計量」「調量」

自動車エンジンのプレッシャーレギュレータの様な役割を担います

↑の図は先回解説したポンプダイヤフラムの図

エンジン内部の圧力変動(黄色部分)でポンプダイヤフラムを脈動させ、赤い燃料ラインからメタリング室に燃料を供給します

メタリング室出口はインレットニードルで閉鎖されています

メタリング部が調圧作用が働くとニードルバルブが開きポンプ室からメタリング室へ燃料が供給されます

↑はポンプ部の分解写真(ZAMA製C1Q ハスク339XP用)

アルミ製のキャブボディーに丸い金網が付いてます

その向こうにインレットニードルがあります

ポンプ室のインレットスクリーン(丸い金網)から出た燃料はメタリング室のインレットニードルからメタリング室に流れこみます

この流れ込むタイミング制御するのがメタリング部の役目

これがメタリングダイヤフラム

キャブレター型式により色々形状が違います

裏表があるので注意が必要、中央の突起高さがとても大切なんです

キャブレター整備時はメタリングレバー先端高さを規定値に調整します

フロート式キャブレターの油面高さ調整と同じ役目を果たす部分

キャブレター型式により高さ寸法が違うので基準表で確認するかメーカー純正ゲージで確認

これ狂ってるとニードル調整値がメチャクチャになります

整備時はメタリングレバーとボディーに挟まっているスプリングに注意して下さい

メタリングスプリングは開弁圧を決定する重要なパーツ

スプリングなのでバネ力が徐々に低下する消耗品

定期的な交換が必要なんですが軽視されがちですね

最終的にベンチュリー部のノズルから燃料がエンジンへ吸い込まれエンジンが作動します

メンテナンス方法はウォルブロー社が動画を公開していますので参考にして下さい

キャブレターは正しいメンテナンスを行えば必ず正しく作動します

問題が発生すればどこかが間違っているはずです

作動理論を理解し、調整値や動作圧力を測定し完全な調整を行って下さい

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