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チェンソーのキャブレター構造 ポンプダイヤフラム部

ここ最近の検索キーワードを見るとチェンソーのキャブレターに関するワードが多い事に気付きました

なので今回はWalbro社が公開している資料で簡単な解説です

搭載機種が多いいWTキャブレターの絵図です

↑がWT型の断面図?、内部構造が分かる様に図解てあります

チェンソー用キャブレターは大きく分けて3つの部位で構成されています

今回はその内の最初のパート「燃料ポンプ」です

①燃料ポンプ 一番上部の1~5で構成される部分

  1の筒はタンクからの燃料ホースが接続する部分

  4はエンジンクランクケース内部から脈動を引き込むホース口

  2のポンプダイヤフラムは脈動の振幅を利用した燃料ポンプ

図の黄色い部分にピストンが上下動する時の圧力変化を導きポンプを振幅させるとタンクから燃料が吸いあがってくる仕掛け

6インレットチェックバルブと3アウトレットチェックバルブはダイヤフラムのカマボコ型の部分で一方通行弁の役割をしています

↑は皆さん良くご存じに灯油ポンプ

チェンソーキャブレターのポンプ部は灯油ポンプと同じ構造です

赤い手で揉む部分がポンプダイヤフラムと同じ働き

チェンソーでは手で揉む代わりにエンジン内の圧力で揉んでます

灯油ポンプ内部でピロピロ動く弁はキャブレターの3と6のチェックバルブと同じ仕事をしています

意外と身近な物と同じ仕掛けで動いているのがポンプ部です

まとめ

①燃料はポンプが脈動してキャブレター内部へ供給される

②ポンプを動かすのはエンジン内部の圧力変動

③燃料はタンクから7インレットチェックバルブを通って入ってくる

④燃料はポンプ室から3アウトレットチェックバルブを通って出ていく

これがポンプの動作です

故障原因も①~④の動作が成立しない事で起きます

①ポンプが脈動しないと燃料は供給できない

 4パルスチャンネル詰まりやホース亀裂、ダイヤフラム硬化や破れ、

 チェックバルブ硬化などでが主な原因ですね

②エンジン内部の圧力がキャブに伝わらない

 パルスホース亀裂やエンジンクランクシール漏れなどが原因となります

③1フューエルインレットの詰まりやチェックバルブ硬化、バルブ通路詰まり

  燃料ストレーナなどキャブ入口の詰まり

④3アウトレットチェックバルブ硬化や詰まり、5フューエルインレット

  スクリーンの詰まりが原因となります

燃料が吸いあがらないトラブルは良くある症状です

作動原理と照らし合わせて診断すれば解決するはずです

次回はメタリング部の構造と作動の予定です

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