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スバル発電機SGi14 エンジン不調修理

スバルの発電機SGi14の修理依頼です

症状は「エンジンかかるがすぐに不調で止まってしまう」

他修理店よりの依頼品の為半分解状態で入庫しました

早速始動確認を行うと

①始動性良好 

②始動後数秒(約2秒)でエンジンが停止

③再始動するが②の状態が発生

状況からエンジン本体には問題ないと判断

エンジンが停止するタイミングが始動直後なのでキャブレター油面や燃料ポンプなどは白と判断

オイルアラート機能を確認する為始動直後の警告を注視するも点灯せず

試しにアラートのコネクターを抜くも変わらず

これがSGi14の回路図

ヤマハやホンダの回路とはちょっと違いますね

ACサブコイルや独立したスパークユニットなどは存在しません

点火コイルはプラグキャップ一体型です

この時点で最重要参考人は決まりですね

予感が的中

やはりスパークプラグに問題がありました

これBM4Aです

本来はノイズ対策の為BMR4Aが付いてるはずなんですが

上記品番には「R」の有無に違いがあります

「R」はレジスター入り(抵抗入り)を意味しています

スパークプラグは放電時に強力な電磁波を放出します

プラグの先端で絶えず雷放電が起きているからなんですが

レジスターはその放電ノイズを低下させる役目を持っています

↑はSGi14の点火コイル

インバータユニットからの点火制御信号が電気配線で繋がっています

この線にノイズが乗ると正常な点火制御が出来なくなるんです

ちょっと前にはヤマハEF2800iSEでは間違って抵抗無しプラグを使用するとコントローラが暴走し発火する事故が発生しメーカー自主改修(リコール)になりました

これはヤマハの発電機が悪いわけでは無くて、間違ったプラグを取り付けたユーザーや修理店の責任なんですが…

スパークプラグの品番には一文字ごとに大切な意味があります

交換時はくれぐれも間違った品番にしないで下さい

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