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ヤマハEF2500i 発電不能

去年の7月に販売したEF2500iにトラブル発生

症状は「煙が出て発電しない」との事

東京都八王子から回収です

到着後の動作確認結果

①エンジンは始動するが回転が規定回転以上に上昇する

②何も接続しなくても過負荷警告灯が点灯、AC出力無し

始動可能でチョークを強制的に引くと回転がある程度低下して不調ながらも回転維持できるのでCDIユニットとパルサーコイルは犯人では無いですね

メインコイルとサブコイルの出力はインバータ入力コネクターまで正常

黄色いラインがメインコイル、オレンジがサブコイル

過負荷警告灯が点灯しているのでインバータは起動していると判断できます

その他で不具合状況に関連しそうな所を検証

エンジン本体の不具合で吹け切るとすればキャブレターの電子スロットル制御がダウンしていると思われます

電子スロットルなのでメカニカルガバナーは搭載していないのでガバナのセット不良はありません

もう一つは電子スロットルを制御している「インバータユニット」

制御する方かされる方に問題がありそうです

キャブレターの点検をします

これがスロットルモーター

各端子間の抵抗値測定は規定値内

発電部の焼けもなし

結局捜査線上に残ったのは「インバータユニット」

やはりラスボスの登場です

外堀から埋める方法で診断しましたが結局ここが問題でした

点火制御はCDIユニットでおこないますが、スロットルバルブの制御はこのインバーターで行います

試しにエンジンを始動しエンジン回転異常の状態でキャブレターの制御コネクターを抜いても何も変化しません

制御してないって事です

インバーターユニット交換を行う事にします

部品価格は¥65,780

技術料を含めると8万円弱の修理費用です

今回はメーカー保証期間内なのでセーフですが修理する方もドキドキしますね

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