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TORO621R 点検整備
シングルステージタイプの除雪機TORO621Rの整備依頼です
![](https://plow-power.com/wp-content/uploads/plowpower/2020/01/IMG_20200117_135827-scaled.jpg?fit=680%2C907&ssl=1)
知人から譲ってもらった品との事ですが状態は未確認の様です
入庫時の初期診断では「始動不能」「タンクキャップ破損」「オイル漏れ」などを確認
早速点検診断を開始します
![](https://plow-power.com/wp-content/uploads/plowpower/2020/01/IMG_20200117_111536-768x1024.jpg)
機体を覆っている赤いカバーを取り外します
そうするとエンジン、燃料タンク、キャブレターにアクセスできる状態になります
![](https://plow-power.com/wp-content/uploads/plowpower/2020/01/IMG_20200117_112649-1024x768.jpg)
使用しない期間が長いようなのでキャブレターのチェックを行います
タペットカバーに取り付けられているブローバイホースに亀裂があるので要交換
![](https://plow-power.com/wp-content/uploads/plowpower/2020/01/IMG_20200117_113859-768x1024.jpg)
キャブレター内部は比較的綺麗です、この状態で始動不能って嫌な予感がしますね
![](https://plow-power.com/wp-content/uploads/plowpower/2020/01/IMG_20200117_114158-768x1024.jpg)
予感的中…
インテークポート内の様子ですコレ
水が入ったんですね~、クランクシャフトを回しますがインテークバルブの動きに引っ掛かりがあります
ポート洗浄とバルブの渋さを取らないとダメです
![](https://plow-power.com/wp-content/uploads/plowpower/2020/01/IMG_20200117_133704-1024x768.jpg)
ブレードを駆動するベルトとテンショナーのチェックです
左側にあるベルトカバーは3本のボルトを緩め取り外します
ベルトの劣化、摩耗とテンショナープーリの作動をチェック
今回はテンションが緩かったのでワイヤーを詰めて調整します
![](https://plow-power.com/wp-content/uploads/plowpower/2020/01/IMG_20200117_133903-1-1024x768.jpg)
ワイヤー調整はボルトナットではなく中間部の穴あきプレートにワイヤー先端のカギ型部を差し込む位置で調整します
![](https://plow-power.com/wp-content/uploads/plowpower/2020/01/IMG_20200117_112207-scaled.jpg?fit=680%2C510&ssl=1)
リコイルの作動が渋かったので取り外して給油
![](https://plow-power.com/wp-content/uploads/plowpower/2020/01/IMG_20200117_135716-scaled.jpg?fit=680%2C510&ssl=1)
ブレード部の摩耗測定を行います、今回の機体はOKですね
軸中央の5本のボルトの内真ん中のボルトは要注意です
このボルトが欠落(折れる)していると軸との接続がされません
シャーボルトが折れたのと同じ状態になります
不具合部を修理し始動確認を行い正常動作を確認
これで除雪作業ができます
長期間使用しない場合はガソリンを完全に抜き、雨の当たらないと事に保管して下さい
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