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Honda EU9iGBエネポ オイル漏れ
ホンダガス発電機エネポEU9iGB
オイルが漏れるという事でお預かりしました
エネポのオイル漏れの診断はちょっと厄介
クランクケースやオイルレベルスイッチの診断にはエンジンを降ろさなくては出来ません
でも、結構な確率でオイルレベルゲージ部からの漏洩が原因です
ケース内部のケミカル清掃で済ませるか悩みますね
今回は内部に多量の漏洩があり分解確認が必要です
冷却ファンの風圧で色々な部分にオイルが飛び散ってますので
作業はまずフロントカバーを取外しエンジンオイルを抜き取ります
機体を横倒しにしてこの状態まで分解
別角度から見た図
ハンドルが邪魔なのでテーブルの上が安定します
インバータを固定しているステーやアース線を分離しエンジンを引き抜きます
エンジンが降りた状態です
エネポのリコイルロープを交換する場合はこの状態にして、エンジンとリコイルユニットを分離する必要があります
なのでロープ交換は重整備になります
エンジンとガスアダプターを分離しクーリングカバーを取外しクランクケースを直接確認できる状態にします
これでオイルレベルセンサーとクランクケース合わせ目のシール状態が確認できます
ケースとレベルセンサーは問題ないので犯人はこのレベルゲージのパッキンですね
パッキンから染み出したオイルは周囲の黒いゴムカバーの内側にしみこみ冷却カバー内に滴下するのでエンジン内部で漏れているように見えるんです
この作業は10台以上行っていますがレベルセンサーから漏れていたのは2件だけ
ほとんどはレベルゲージの締め不足やパッキンの劣化、オイル交換時にこぼしたのが原因です
簡易清掃で様子を見るって方にはケミカル洗浄で対応していますが、分解診断を行い完全洗浄の場合は3万円程の整備費用になります
レベルゲージのパッキンは消耗品です
ゴムなので経年劣化や収縮、硬化を起こします
年に一度は増し締めしないと漏れる可能性があるので確実に締めて下さい
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