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ロープウィンチの修理 KSF619「ひっぱれ」

愛知県のお客様よりロープウィンチの修理依頼です

KSF619「ひっぱれ」という機種

この機種、わたしも初めて現物をみました

症状は:オイル漏れ

中古品を購入された様です

梱包箱内にビニール梱包されて到着しましたがオイルだらけで凄い状況

外部洗浄して作動確認を行う所からスタート

オイル漏れはアウトプットシャフトとインプットシャフトの2カ所から発生しています

ケース接合面は漏れ無しですね

分解し内部の状況をチェックしましょう

内部はこんな感じ、シンプルでなによりです

パーツの洗浄を行い損傷の有無を確認しますが、猛烈な違和感を感じます

ん~、インプットシャフトとケース接合部にシール機構が存在しません

脱落したとかではなくもともとシールが存在しないんですね

販売元に確認するとそういう構造なのでオイルが出てくる構造との事

構造をシンプルにするための設計思想なんでしょう

とはいっても出来るだけ漏洩が少なくなるようちょっとした加工をして組み上げる事にします

アウトプットシャフトのオイルシール部

純正は外径31.5mmですが国内で入手出来るものは32.0mmなのでケース取付部を切削し取付

シール締め代はキツメですが軸回転数が超低速なので問題ないでしょう

シール効果は上がるはずです

↑は入力軸、エンジンの動力が接続する所です

この部分にオイルをシールする構造がありません

当然ここから出て来ますよね

色々小技を駆使して漏れ量を最小限にする方向で整備を進めました

本体の組み付けを行い試運転を行うとスロットルが引っかかりエンジンが吹け続けます

ワイヤーが折れているのが原因、UMK425K1のワイヤーで対応します

牽引テストの結果正常動作を確認

牽引力は思いのほか強いので入力軸からオイルが漏れないよう設計を改善すれば良い機械になると思います

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