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ヤマハインバータ発電機EF1600iS 始動不能です
症状は「リコイル引き力が異様に軽い」
他の修理店に相談したらバルブが原因では無いかと言われたとの事
修理品到着後確認を行うと「スルスル」と抵抗がありません。
全くリコイル爪が引っかかってないですね
バルブ系のトラブルではありません
分解して原因特定を行います
リコイルユニットを取り外すには前後カバーをこの様な状態まで外します
燃料タンクも邪魔なので撤去
リコイルユニットを取り外すと白い爪が二つとも脱落してます
ボス部分も歪んでます…
エンジン側には特に問題ありません
こんな時に考えられる原因
①キャブレターのオーバーフローによるウォーターハンマー現象
あふれたガソリンが燃焼室に流入、その状たいで引くと破損します
今回の機体、キャブレター内部は綺麗、オーバーフローも無し
②エンジンオイルの入れ過ぎ
オイルが燃焼室に流入しウォーターハンマー現象が発生
今回の機体、プラグと燃焼室及はドライなので問題なし
③リコイルロープをストロークエンドまで引き切った
リコイルロープを引く時に勢い余ってストロークエンドまで
引き切ると樹脂製の爪やユニットが破損します
この機種のストロークは115センチで長い方ですがあり得ます
破損状況もこのケース特融の状況を物語ってます
多分今回のトラブルは紐の引き切りと思われますが取扱説明書に引き切ると壊れるとは記載されていないので厄介ですね、本来記載すべきです
遊びストロークを取らずにいきなり引くのもNG
これは取説に記載があります、「リコイルハンドルを軽く引き出し、ハンドルが重くなった状態から勢いよく引く」
意外とこの手順が守られていないです
リコイルユニットや紐の寿命短縮に直結する重要な手順です守ってくださいね
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