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【過去記事】KIORIZ スパイダーモアー AZ850エンジン暖機後に再始動しない修理完了

プラウ長岡店の柳です。

私の地元、十日町市松代の同級生からの修理依頼です。

KIORIZ AZ850スパイダーモアー

オーレック製SP850のOEMです。

 

依頼内容は、

1.エンジン暖機後に再始動しない。冷機時の始動性は良い。

2.低速バックに入れてクラッチレバーの左側を握ると正常にバックするが、右側を握ると走行しない。ケーブル調整して改善しました。

ロビン製2サイクルエンジン搭載、

早速、故障診断をします。燃料を入れて始動確認、吹け上がり、停止、再始動できます。負荷をかけないと現象が起きないようです。

スパークプラグを外して圧縮圧力点検、正常です。

プラグ穴からシリンダー内壁点検、EX側、IN側ともに正常です。

圧縮、点火系統正常でした。

残りは燃料系統です。

燃料フィルター点検、フィルターが詰まるとエンジン焼き付きの原因になるので汚れていたら交換します。

事前にnetで「SP850 スパイダーモアー修理」で検索すると

同じ症状で修理した同業者のブログがありました。今回はモノマネして修理します。

1.キャブレターを外してインパルスホース(キャブレターからクランクケース間の負圧ホース)を外します。

2.ピストンをTDC上死点の位置にしてパイプ穴にキャブレタークリーナーを注入して5分後に再度注入します。

3.エアーを穴に吹き付けて汚れた液体を排出する。

茶色の液体が出てきます。

4.組み立ててエンジン始動して白煙が出なくなるまでアイドリングする。

チェーンソー用語ではこのホースをインパルスホースといいます。

クランクケースの負圧を利用してキャブレターの燃料ポンプを動かします。エンジン暖機後、この配管がオイルで詰まると燃料が行かなくなり再始動不能になります。

チェーンソーと比べて最高回転数が低いためオイルが詰まりやすいのかもしれないです。

STIHL MS261C-M→MAX14,000rpm

KIORIZ AZ850      →MAX5,500rpm

ギヤオイルは真っ黒に汚れていました。

このギヤケースには#90オイル50㏄、下側のギヤケースには#90オイル200㏄入ります。

Vベルトを点検すると切れる寸前でした。

ベルト交換、テンショナー支点にグリスアップして組み付けます。

なかなかエンジンかかるまで時間かかりましたが一度かかると回転数は安定しています。白煙が出なくなったら各走行ギヤを入れて前進後進、刈刃クラッチを入れてテストします。

暖機後にエンジンを切って再始動すると一発で始動します。

修理完了しました。

 

 

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