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【過去記事】ロビン 刈払機 BH2500AU エンジン吹けない修理完了
プラウ長岡店の柳です。
長岡市内のお客様から修理依頼で入庫したロビン製刈払BH2500AU エンジン吹けない症状です。
4サイクルエンジン、排気量25cm³なのでホンダUMK425のロビンバージョンです。
故障診断します。
ガソリンを給油してエンジンかかるけど5,000rpmまでしか回らず、暖機後アイドリングで白煙が出ます。
白煙が出る原因は、オイルが多過ぎるかシリンダーが摩耗している、ピストンリングが摩耗しているかもしれないです。
プラグカバーが手作り感満載です。
エンジンが吹けない原因はいろいろあります。
1、スパークプラグが劣化、消耗、純正品以外のプラグ使用している。
2、燃料が劣化している。
3、燃料系統の詰まり(キャブレター、燃料フィルター)
4、燃料ホースが切れている。
5、マフラーがカーボンで詰まっている。
6、エアークリーナーが汚れている。
7、圧縮圧力が低下している。(シリンダー、ピストン、ピストンリング)
2サイクルエンジン刈払機と同じ故障診断した結果、
シリンダー、ピストン点検正常、圧縮圧力8Bar正常、点火系統点検正常、燃料系統に原因があると思い見積もりして修理GO!サインいただきました。
Walbroウォルブロ製キャブレター、型式WYL予想通り、ダイヤフラム、ガスケット、ポンプダイヤフラムは硬化していました。フィルターにも細かいゴミが入りこんでいました。
拡大しました。右側のインレットニードルバルブが摩耗限界のオレンジラインが出ています。かなり酷使したと思います。
プラスドライバーの先の部品、インレットコントロールレバーが摩耗してえぐれています!
今まで何千何万回とキャブレター分解してきましたがここまで減っているのは初めて見ました。
ホンダUMK425と同じウォルブロ製WYLキャブレターなので
ホンダ純正部品で対応します。これは私の上司である小関部長の「ホンダウォーク 修理ブログ」からモノマネしました。
http://ameblo.jp/masu-hon/entry-12272391801.html
キャブレターを組み立てて始動するがあまり改善しない。
他にも原因があるようです。
キャブレター、燃料ホース、燃料フィルターは正常なので
あと考えられる原因はタペットクリアランスの異常です。
タペットカバーを開けてTDC(圧縮上死点)位置にすると、
タペットクリアランスがIN側、EX側も隙間大きすぎです。
隙間が大きいとバルブが開いている時間が短いので、必要な燃料が不足する、排気が完全にできないです。
ここで裏技のホンダUMK425のサービスマニュアルを見て
IN側、EX側ともに0.1㎜に調整してエンジン再始動します。
ホンダと同じ4サイクルエンジンで同じ排気量なので確信はないですが他のメーカーでも基準値はほぼ同じはずです。
エンジン暖機後にキャブレター調整します。
クラッチスプリングが劣化していてアイドリングでも刈刃が回ってしまいますが、最高回転数が10,000rpmまで回るようになりました。
ホンダエンジンに似た音がして絶好調になりました。
修理完了です。
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