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【除雪機】ホンダハイブリッド機HSS1170iの電装修理です
中古機業者様よりの修理依頼です ヽ(゚◇゚ )ノ
機種はホンダハイブリッド除雪機HSS1170i。
県外の除雪機販売店から現状渡しで仕入れったんだけど不調 ヽ(;´Д`)ノ
でも現状渡しなので自費修理、自分では無理という事でPLOW上越店に依頼が来ました。
早速診断です。
イグニッションスイッチONで警告灯が連続点滅します。
停止時にこの警告が出る判定は下記3種類
①イグニッションスイッチONのまま放置
②クラッチレバーを握ったまま始動しようとした
③バッテリー電圧低下(12.3V以下で警告が出ます)
*2013年モデルまでは11.5V以下で警告作動
赤いのが警告灯、点滅が止まりません ( ̄□ ̄;)
ECUのデータモニターと稼働時間の確認の為診断機でチェックしましょう。
左ハンドル下の青いコネクターに接続します。
赤いコネクターは手動でセンサーを初期設定するコネクターです。
診断機でこの除雪機の過去をほじくり返します。
稼働時間は197分(約3.3時間) (´_`。)
ほんまかいな????
そのうちバッテリー走行時間が21分。
この機種、エンジン掛けずにバッテリー走行ができます、さすがハイブリッド。
ECUの故障履歴はバッテリー電圧低下が連続記録されてます。
ECUが拾ってるバッテリー電圧は11.13V。
完全にダメですね。
まずはバッテリー交換が必用の様です。
でも、野生の感が「何か変だぜ」と囁きます。
特に嗅覚が…
良く見るとネズミにかじられた形跡があります (−_−#)
電装の敵「ネズミ」が悪さしてます。
これ、点火コイル1次信号線、エンジンを停止させる重要な配線です。
そのほかの配線も心配なので確認しましょう。
ECUの配線を点検するため黒い鉄製カバーを外そうとしたら (iДi)
ハウジングにこんな擦り傷が…
これ、不慣れなメカニックが作業した証拠、鉄製ECUカバーを養生なしに外すとこうなります。
嫌な予感しますね、傷だらけ。
カバーを外すとこんな感じに ヽ(`Д´)ノ ぐちゃぐちゃ!
本来は黒い鉄カバーに各コネクタが固定されてるはずですが外れたままECU下に押し込んであります。
モーター配線の左右コネクターもあべこべに刺さってる (_ _。)
この惨状をみて「単なるバッテリー電圧低下だけじゃない」と確信しました。
さて、バッテリーを良品に付け替えて謎探しをしましょう。
電装修理は専門知識と経験が必用です。
特にハイブリッド除雪機は整備知識が重要なモデル、ちゃんとした販売店で整備をした除雪機を購入して下さい。
安いからって手をだすと高額な整備費用が必用になります。
では戻って順番に他の原因を探っていきます
電装系の不具合、警告灯連続点滅はバッテリー電圧低下をECUが検出したためでした。
バッテリー交換後に点滅は解消しましたが、今度は点灯しっぱなし。(-_-メ
一難去ってまた一難ですね。
ネズミ害による配線損傷を前回見つけたのでそのあたりを検証。
この機種、エンジン始動後に警告灯点灯したままになるのは点火1次信号がECUで検出出来ない時に発生します。
これ、点火1次信号線 (´_`。)
ひどいですね。
この配線がダメでエンジン始動後にECUが異常判定してました。
副産物としてエンジンをキーで停止できません。
停止できない前にこれ、キャブレターが原因でエンジン絶不調。
フロートチャンバー内部は…… 燃料抜いて無かったんですね。
タンクにガソリン入れたままコックONで長期間放置するとこうなります。
配線修理とキャブレターオーバーホールが必要です。
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