REPAIRBLOG修理ブログ

何処からかガソリンが漏れるという事でお持ち込みいただきました。

STIHL　MS180CBEです　ヽ(ﾟ◇ﾟ )ﾉ

右側のキャップが混合燃料の入れ口。

ガソリンはその下辺りに漏れてくるそうです。

早速診断です。

タンクキャップのパッキンは正常、漏れてるのはキャプじゃ無いですよ。

この機種のタンクは半透明の樹脂タンクがボディーに内蔵されてます。

リコイルユニットを外すとこんな感じ（すごく汚れが溜まってます）　ヽ(;´Д｀)ノ

オーバーヒートの原因です、特に今年の猛暑でエンジンが可哀そう。

で、タンクの右側に緑色の小さな丸いのが見えます。

これ「バルブ」って言います。

別名「ベント」とか呼ばれてます。

拡大するとこんな。

今回の犯人はコレでした　ヽ(`Д´)ノ

 

この部品、タンク内の圧力が負圧にならない様に空気を取り入れる部品。

ここにゴミが詰まったり、劣化するとガソリンが漏れます　(￣□￣；)

普段は先端が閉じていてタンク内部の圧力が外に出ていかない様にしてます。

ひとたびタンク内が負圧になると先端が変形して開きます。

よって空気がタンク内に入り負圧になるのを防ぎます。

 

この部品、実は色々な機械に取付られます。

スパイダーモアのミッションケースの上の蓋（普段はハンドルの影に隠れて見えません）とか、自動車のブレーキマスターシリンダーの中とか。

簡単な構造で非常に便利な一方通行弁です。

これリコイルユニットの裏面。

これじゃ冷却空気が入ってこれませんね(´＿｀｡)

 

こういった汚れがバブルに入ると不具合が発生します。