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【除雪機】ホンダGXエンジン 11馬力→13馬力化 作業進行中

進行中のホンダ除雪機HSM1180iのエンジンメンテナンス ヽ(゚◇゚ )ノ

クランクケースとクランクシャフトのマッチング確認。

スラスト値のチェックをしてから他のパーツを組み込みます。

ガバナーアームを組み付けたところ。

このアーム、この状態で組まないとダメ、後からは入りません ∑(゚Д゚)

タペットの組付けです、これもクリアランスは様チェック。

次はピストンとコンロッドの組付け。

コンロッドボルトは必ずトルクレンチ(信頼できる品質の物)を使い締めます。

締め付けトルク値が小さい為(14N)一番神経を使うところです。

締めすぎるとビッグエンドが簡単に焼き付きます ヽ(;´Д`)ノ

これ、カムシャフト。

銀色の部品はオートデコンプです。

これがあるので390ccのエンジンでもリコイルで簡単に始動出るんです。

ヤマハSR400なんかは左ハンドルのレバーで手動セットする構造ですよね。

カムシャフトとバランサーシャフトを組み込んだ図。

各軸間で合わせマークがあります、間違うと悲惨な事に (−_−#)

白いプラスチックのギヤがガバナーギヤ、クランクシャフトにより駆動されると中央の3つのウエイト開き回転数を自動調整します。

 

このカバーで蓋をして腰下の整備は完了します。

これが完成した腰下。

自動車業界では「ショートエンジン」とか「ショートブロック」と呼ぶ状態です。

ホンダ汎用エンジンはこの状態での供給はありません。

 

このあと、機体からダメージのあるエンジンを降ろして換装します。

 

 

はずした部品を続々と組み付けていきます。

今回はベースエンジンがコンロッド折れの為ピストンがヘッド燃焼室と衝突。

よってシリンダーヘッドも交換となりました。

*機能正常なGX340をGX390化する場合は交換の必要はありません。

でも、稼働中のシリンダーヘッドはバルブステムの摩耗があるので予算に余裕があれば交換した方が良いですね。

部品の入荷に時間がかかりましたがこれで

ホンダハイブリッド除雪機HSM1180iのエンジンパワーアップが完了 ヽ(゚◇゚ )ノ

排気量を340ccから390ccに増量、無事11馬力エンジンが13馬力に。

エンジン排気量が50ccアップ、原付1台分の排気量です。

山形県の高畠町は積雪が上越市より多いのでこれで安心ですね。

エンジン組み込み後、診断機でECUの記録を確認、電装系に不具合も無く納品可能となりました。

 

 

 

 

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