REPAIRBLOG修理ブログ

共立のチェンソー、エンジン不調で入院です　ヽ(ﾟ◇ﾟ )ﾉ

 

近所の農機具屋で整備したけど調子悪すぎだそうです　(´＿｀｡)

同型機を２台お預かりしました。

 

症状を確認すると以下のような状態

①プライミングポンプで燃料を送ると始動性は良好

②始動後、吹けが悪くスロットルを話すとエンスト

③再始動性がすごく悪い

④最高回転が9,000RPMしか上がらない

って感じです。

＊排気ガスのにおいも明らかに異常です　(−_−＃)

 

シリンダー壁はOK、ストレーナと燃料もOK。

マフラーの詰まりも無し、スパークもしてます。

 

キャブレターの異常ですね　ヽ(;´Д｀)ノヽ(;´Д｀)ノ

分解します。

矢印の部分が燃料ポンプ。

カチカチに硬化してます、エンジンの脈動で作動するんですがコレじゃダメダメです。

メタリングダイヤフラムもカチカチ　（ｉДｉ）

異常なほど硬化してます。

これ多分、以前に分解した人がパーツクリーナーで洗浄したんじゃないか？？？

 

アレで洗うと一瞬でカチカチになるんです。

キャブレターの分解洗浄にはパーツクリーナーはNGです。

ダイヤフラムは交換できますがボディー内蔵のスクリーンは交換できないんで。

新品部品との比較　ヽ(ﾟ◇ﾟ )ﾉ

全然柔らかさが違います。

共立のチェンソーですがゼノアのダイヤフラムセットを使います。

中身は同じウォルブローなので。

 

組み上げてキャブレター調整。

1号機はリッチダウン値は550ｒｐｍでトルクとレスポンスが良いバランスになりました。

 

2号機は550ｒｐｍだと回転降下時の収まりがちょっと気に入りません　ヽ(`Д´)ノ

スロットル微開時と瞬開でレスポンスがダメです。

リッチダウン値を620ｒｐｍにセットするととても良い子に…

個体差ですね。

 

同じ機種で同じロットなんですが使用状況や製造時の個体差でセッティングは変わります。

メーカー基準値はあくまで基準値。

 

1台々、その機体が要求する空燃比にセットすると気持ち良くエンジンは回り出しますよ。