REPAIRBLOG修理ブログ

弊社他拠点よりハイブリッド機の修理依頼です　(ﾉﾟοﾟ)ﾉ

 

機種はホンダハイブリッド除雪機　HSM1590i

現象は「警告灯３回点滅」がキーONで発生。

始動出来て走行出来ない時とセルも回らない時があります　(￣□￣；)

早速診断です。

 

システムが警告灯3回点滅を発生させる判定項目は下記

①走行クラッチSW/オーガクラッチスイッチ断線・短絡

②旋回/車速レバーアングルセンサー断線・短略

③パワーローリングアングルセンサ断線・短略

④パワーハイトセンサ断線・短略

⑤ECU内部電源異常

結構判定項目は限定的ですね。

 

まずはECUのデータをモニターしてこの機体に過去、何が起きたか確認します。

操作パネル下の青いコネクターに診断システムを接続。

 

稼働時間は１７８時間、エラー履歴は２つを交互に記録しています。

①ECU内部電源不良

②オーガスイッチ故障

ん～、オーガスイッチ故障は始動不能の原因となりますが今回の主原因じゃ無いですね　(´＿｀｡)

 

ECU内部不良っぽいデータですが断定できませんな。

って事でECU入力項目を単品チェックしていきます。

まずは消耗したオーガスイッチを交換。

 

入力項目で一番怪しいのは↓の部分

ココのハーネスがフレームの補強チップ部分に干渉してショートする事があります。

これオーガローリングセンサーのハーネス束。

中にセンサーハーネス３本が通ってます。

 

今回ECU内部電源不良の履歴はセンサー用６V電源が異常の表示。

白/緑色の線が各センサーに６V電源を供給しています。

それが断線又はショートしてる場合に上記判定と３回点滅を表示します。

 

恐る恐るハーネスを持ちあげるとハーネステープがハゲて信号線が見ててます。

フレームも擦れて塗装がハゲて錆びてます　(−_−＃)

 

やはりココでしたね。

って事で配線被覆を修復し干渉防止処置を施し作業完了　ヽ(゜▽、゜)ノ

 

試運転で不具合完治を確認し終了としました。