REPAIRBLOG修理ブログ

フジイの除雪機「SC1013MR」の異音修理のご依頼。

新規のお客様からです、最近他社販売品の修理が入庫比率７割超えに　(￣□￣；)

 

今回もそんな中の一台です。

比較的綺麗な状態をキープしてます、大切にしてますね。

 

症状はオーガを回すと異音　ヽ(`Д´)ノ

ゴロゴロよりはキコキコ？ギコギコ音ですね。

 

こんな時はオーガとブロワーを分離、どっちが犯人でしょうかって調べます。

ズボッとオーガを抜きとります。

この状態でブロワーをドライブして音を確かめます　(ﾉﾟοﾟ)ﾉ

 

ブロワー、静かですね。

って事でオーガを確認、すると入力軸シールからオイルが漏れてきます。

分解が必要ですね。

分解するとこんな状態になります。

ウォームはイイ状態ですが相手は少々お疲れ気味　(−_−＃)

 

分解中に気づきました、このオーガミッションは誰かが一度分解してます。

液状ガスケットの色が２色、蓋パッキン（紙タイプ）が入ってなくて液状ガスケットのみです。

おまけに入力軸ベアリングの組み付け方向がギャク　ヽ(`Д´)ノヽ(`Д´)ノヽ(`Д´)ノ

ここ、普通のボールベアリングじゃなくてアンギュラ玉軸受を使ってます。

それが逆向き装着。

 

ユーザーに電話したら「新車時から一度もソコ、分解整備に出してない」って。

じゃー、新車納品前に何かあったんでしょうね。

ミッションオイルの量が規定の１/3程しかなかったんで摩耗が進んでます。

オイルも超メタリック＆ダーク　(´＿｀｡)

 

ギヤの交換も修理方法ですが、除雪機オーガの駆動方向は１方向なのでシャフトは左右逆に組みます。

ギヤの背中側は減ってないんでこれでOK。

１回だけ使える裏技ですね。

オーガ軸シール接触面は摩耗もなく綺麗な状態(ﾉ´▽｀)ﾉ

ハウジングも問題ないんでベアリングとシール全数交換。

 

部品の発注を済ませ入荷を待ちます。