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チェンソー用2サイクルエンジンオイルの問い合わせがありました
長野県のSTIHLチェンソーユーザーの方よりお電話が (ノ゚ο゚)ノ
「MS261を使ってるけどオイルはどれを選べばイイ?」
って内容です。
PLOW上越店でも数種類のチェンソー用オイルを販売していますし、STIHLのカタログにも4種類のオイルがラインナップ (ノ゚ο゚)ノ
確かに困っちゃいますよね。
STIHLでは「HP」が一番スタンダード。
これを使用すればメーカー保証も適用になります。
わたしも普段はコレを使ってますが、ピストンやシリンダーにダメージは皆無ですね。
一般的な用途では十分な性能です。
でも、たまにお客様より「煙」の量を指摘される事があります。
特に暖機中などに排気煙が目につく事も (ノ゚ο゚)ノ
これ、訳け合っての結果なんです ( ̄□ ̄;)
オイルには多くの「添加剤」って化学物質が混ぜてあります。
その中で「ポリブデン」ってのがクセモノ。
*ポリブテンが主成分のオイルもあります。
2サイクルオイルの過去記事は↓
https://ameblo.jp/masu-hon/entry-12052586868.html
https://ameblo.jp/masu-hon/entry-11837716743.html
これ、ゼノア純正オイル。
FD級って表示が左に印刷されてます。
「優れた清浄効果で、エンジンを長期間クリーンに保持」
とか書いてありますが、これがポリブテンの効果 (ノ´▽`)ノ
煙が少なくマフラーやエンジン内部をクリーンに保つには「ポリブテン」を大量に使います。
凄いね「ポリブテン」ブラボーヽ(゜▽、゜)ノ
って言いたい所ですが、これが悪さをします。
時には致命的な問題を引き起こします Σ(゚д゚;)
鉱物油より熱分解し易ので排気煙が目立たなくなりますが、熱分解しやすいって事は潤滑性能には逆効果ですね。
↑STIHLピュアエンジンオイルのボトルです。
「スチールチェンソーエンジンオイルにはポリブテンを配合した低煙オイルは適しませんので、絶対に使用しないで下さい」って書いてありますよね。
「絶対に」って ( ̄□ ̄;)
ポリブテンの熱分解で潤滑性能が維持できなくてクランクベアリングやコンロッドベアリングにトラブルが出る可能性があるからです。
ついでにポリブテンは流動性が低くいんです。
って事はエンジンレスポンスが悪くなります (T_T)
なのでSTIHLの「HPウルトラ」¥4,200/Lなんて高いオイルもJASOのクラスはFBです。
潤滑性能を優先して排気煙、排気閉塞性能を優先しない選択をしたんですね。
エンジン屋としては正しい選択だと思います (ノ´▽`)ノ
結論から言うと、STIHLチェンソーにはSTIHL純正オイルをご使用下さい。
予算が許せは「HPウルトラ」を使いたいですね (ノ´▽`)ノ
*カタログには実験室でエンジンを500時間駆動後のピストンでも新品同様と歌っています。
500時間って20日以上回したって事ですね。
排気閉塞性などは燃料管理とオイルの品質管理をきちんとすれば特に心配する事はありません。
私のSTIHL023も25年使ってますがシリンダー内部やマフラー内部は綺麗な状態を維持しています。
大切なのは劣化燃料を使わない事です。
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