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【過去記事】ハイブリッド除雪機の修理はお任せ下さい HSM1390iK1
ホンダハイブリッド除雪機HSM1390iK1の修理です。
遥々、群馬県よりお持ち込みいただきました。
ハイブリッドは難しい!よくわかない!という業者さんが多く、
近所では修理を受けてくれるところが無いようです。
多少の経験も必要ですが、原理と手順を理解していれば
機械が故障箇所をエラー点滅表記で教えてくれるので実は簡単なんです!
現行型のHSM1390iK1なので非常に綺麗な機体です。
現象は↓
①エンジン回転数が突然吹け上がる
②回転フィーリングがガサツ
③不具合発生時、警告灯が14回点滅する
④走行が突然停止する (´□`。)
ハイブリッド機の診断はワクワクします ヽ(゚◇゚ )ノ
まず、③の警告灯14回点滅が出てるんでその辺から
ECUが14回点滅を出す理由は↓
①エンジンECU通信異常
②エンジンECU内部不良
③メインECUとエンジンECU間通信電源断線
④メインECUとエンジンECU間通信アース断線
上記4項目のみを判定してます。
つまり、色々なところを見なくてもエラー表記で故障箇所を
機械が教えてくれているんですね。
よくあるハイブリッドあるある修理例は、
なんかエラー点滅してて調子が悪い!ヽ(`Д´#)ノ
どこ見ていいかもわからないけど、とりあえずエンジン不調だから
といってキャブを分解。当然キャブが原因ではないので直らず。
他の箇所も色々と触っても原因不明で迷宮入り (-.-;)
→ハイブリッド難しい!となるわけですね。
ハイブリッドは仕組みがわかれば簡単なんです!
ということで診断開始
配線の物理的断線やショートをチェックするべくカバーを取り外します。
たまにネズミが原因って事もあります Σ(゚д゚;)
今回は配線の異常は有りません。
コネクターやハーネスを揺すってみますが変化なし (´□`。)
じつはこの機体綺麗ですが結構な時間稼働してました。
自己診断モニターをしたら稼働150時間オーバー \(゜□゜)/
オーガクラッチ作動回数は凄い事になってます。
そろそろクロスレバースイッチも交換が必要な時期です。
スロットルレバーセンサーの入力電圧は正常に変化してます。
データ的にはOK。
ということで③と④が犯人はから外れます。
メインECU系はイイですな、って事でエンジンECUの犯人説が急浮上 ヽ(゚◇゚ )ノ
①、②エンジンECU内部不良及び通信不良が原因の可能性大!
エアクリーナケースを外すとその下に居ます。
キャブレターに4本のビスで固定されてるんです。
エンジンECUを取り外すとキャブレターの上はこんな状況。
スロットルバルブを駆動するステップモーターやチョークワックス(金色の部品)が詰まってます。
これがエンジンECU。
上が新品で下が機体から外した物。
部品番号が違います (ノ´▽`)ノ
末尾がH011→H020になってますね。
オートチョークの作動時間制御が途中から変更になってるんで部品番号が変更になってるんです。
*チョークが速く切れる ヽ(゜▽、゜)ノ
早速ECUを交換します。
交換時はパッキンも替えて下さい、絶対に ヽ(゚◇゚ )ノ
漏水すると大変な事になります。
エンジンECUを交換したので定スロットルレバーセンサーの初期設を読み込ませてから「始動」 ((((((ノ゚⊿゚)ノ
新ECUになってチョークの切れが速く、ボソボソ言う時間が短縮 ヽ(゚◇゚ )ノ
環境にも優しくなりました。
1時間程テストし正常動作を確認。
エンジンのフィーリングも全然違います、たくましく吹け上がります。
やはり犯人はエンジンECUでしたね。
こんな感じでエラー点滅から悪さしている原因を特定できれば難なく修理が完了です。
部品のストックがあれば、故障診断から修理完了まで1時間もかかりません。
因みに、点滅回数によるエラー判定は取扱説明書にもちゃんと載っていますよ!
見ない方が多いですが、故障や調子が悪い時は取扱説明書を見るのが実は一番
早い修理方法だったりしますよ。(ノ∀`)
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