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【過去記事】STIHL TS500iカットオフソー エンジンかからない修理完了

プラウ長岡店の柳です。長岡市内の建設機械販売、修理会社からの修理依頼です。

エンジンかからないです。TS500iはインジェクション搭載機種の最新型です。

故障診断するとスパークしますが燃料が行かず、プラグが濡れません。

診断機MDG1で故障個所を見ましたが、コントロールユニットが反応していません。と表示されてしまい診断不可能です。正常なら故障個所を記憶していてPCに表示するはずなんですが、別の方法で修理します。

故障原因を調べます。

1、点火系統点検、正常

2、圧縮圧力点検、正常

3、燃料系統点検、異常あり、

4、エアークリーナー点検、汚れ凄いです。

5、コントロールユニットを新品に交換してみますがエンジンかかりません。

燃料タンク清掃します。水やゴミが出てきました。まずこれが故障原因の1つです。

ピックアップボディは交換します。

ECUが正常であるなら燃料を噴射しないのはインジェクションバルブが故障しているはずです。確信できないですが部品を交換してみます。

白いプラスティックのカバーに付いた状態でエンジンから取り外しました。

組立後、始動確認するとエンジンかかりました。ホッとしました。

MDG1で再度診断します。

コントロールユニット、インジェクションに異常を検知しました。

校正前の設定値を見ると、アイドリング回転数、フルスロットル回転数共に薄い空燃比設定です。

これはエアークリーナーがかなり汚れていたために吸入空気量が少ないのでそれに合わせて燃料も薄くすることでバランスを取っています。

インジェクションバルブを交換してエンジンはかかりましたが、校正(工場出荷状態)に再設定して修理完了です。診断機MDG1に頼らなくても基本に忠実に点検して修理することができます。

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