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【過去記事】ヤナセの除雪機 914HSTDの整備 オーガ取り外しとベアリング交換
ここしばらく中古除雪機の商品化整備ばっかりです (ノ゚ο゚)ノ
今日の機体は「ヤナセ 914HSTD」
この近辺では結構レアな機種、東北ではメジャーな機体ですね。
稼働時間425時間、外装も良好な機体。
エンジンはダイハツ製3気筒ディーゼルエンジンを搭載。
排気量は700cc
このエンジンめっちゃ吹けがイイ (ノ´▽`)ノ
回転も滑らかで最高回転までイッキに吹け上がります。
クボタやヤンマーのドロっとした感じとは大違い。
まるでクルマのエンジン。
噴射ポンプはVEタイプでした (ノ゚ο゚)ノ
私、自動車メカニック時代に散々整備しました、このポンプ。
吹け味はこのポンプの味だったんですね。
懐かしい気がしたのは間違いじゃなかった様です。
分解点検と消耗品交換にとりかかりました。
ベルト類や油脂類の交換が完了 (ノ゚ο゚)ノ
しか~し、試運転でオーガを回転させると何となく変な音が…
エンジン音にかき消されていて作業前は気づきませんでした。
「チンッ」とか「カランッ」という小さな金属音がします。
それもブロワー軸のベアリングホルダーの中からするような Σ(゚д゚;)
放っておけません、これ直さないと商品になりませんし…
ということで発覚した「異音」を解消すべく分解です \(゜□゜)/
オーガを取り外しブロワーの遊びや異音の原因になりそうな所が無いかチェック。
オーガミッションもこの際オイルシールを交換しましょう。
このタイプはオーガハウジングを外さなくてもシール交換出来ますよ (ノ゚ο゚)ノ
今回の目的外ですがついでに方法をレクチャーしときます。
軸はブロワー前で切り離せますが固着した抜けない時の為の方法です。
先端にこんな蓋が付いてます、一番奥のベアリングがテーパーローラーベアリングなのでこの蓋でプリロードを掛けるんです。
上部のイモネジを緩めてから外します。
こんな蓋も入ってるんで抜き取ります(結構抜けない)
必殺技が必要かも、でも抜けますよ。
ウォームギヤを抜いたら奥に見えるキーを取り外します。
油断すると「ぽろっ」とケース内に落ちます (´□`。)
釣り金具のボルト2本を緩めるとケースが外れます。
内部パーツの順番は↑の順番。
テーパーローラーベアリングが右に見えますね。
このベアリングはプリロード調整がシビアですね。
あとはオイルシールを交換して逆順で組み立てればOK (ノ゚ο゚)ノ
次はブロワー軸を支える重要な部分を分解します。
音はこの中から出てます ヽ(`Д´)ノ
まず、オーガハウジングを外します。
って書くと簡単そうですが結構時間かかります、この機種。
おまけにブロワーが軸と固着していて超抜けない (-_-メ
巨大プーラーでなんとかぬきました (ノ´▽`)ノ
音はこのあたりから出てます。
丸いプーリーを外します。
中央のボルト1本ですがココ「逆ネジ」です (´□`。)
ヤナセは注意です、88HSTも逆ネジでした。
プーリーを外すとあとは軸を前方に抜き取ります。
油圧プレスが無いとダメですね。
この部分、ローリングの回転軸にもなってます。
フックレンチでリングナットを外せば分解出来ます。
これが軸とベアリングの配置。
金属音は中央の鉄製カラーが遊んでいた為でした。
ベアリングも「ゴリゴリ」、交換が必要ですね。
ベアリング2個とカラーを交換しカラーが遊ばないか組立寸法を注意して油圧プレスでくみ上げます。
そして復元。
試運転の結果「OK」 \(゜□゜)/
骨の折れる作業でしたが治って良かった。
この部分の整備、高額な修理費がかかります。
中古機購入時は要チェックですね。
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