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【過去記事】STIHL チェンソー MS170C エンジン不調修理

チェンソー修理真っ盛りです (ノ´▽`)ノ

今回はSTIHLMS170Cの修理です。

去年販売した機体、今年初始動で不調発生です。

MS170C¥29,800のプライスが信じられない位の名機です。

去年もコレで樹径55センチの榛の木を倒しましたが楽勝でした。

 

個人的には「C無し」のMS170がおススメ。

スリムなボディーで軽量、巨木以外これで十分かも (ノ゚ο゚)ノ

12インチバーモデルが¥26,800ですがおススメ14インチモデル

¥1,000UPの¥27,800です。

 

さて、今回の不具合は↓

①始動性良好

②始動後スロットルを握るとストール

③再始動性良好

④アイドリング回転数高い


で、確認作業。

シリンダー内部異常無し。

圧縮圧力正常値。

燃料鮮度良好。

エアクリーナー汚れ無し。

スパークプラグ点火火花良好。

マフラー詰まり無し。

 

燃料系統が原因のようですがチョッとふに落ちない所あり ( ̄_ ̄ i)

まえにもこんな症状あったような…

で、燃料系統の分解診断開始です。


タンク内の燃料やフィルターの状況より劣化燃料の影響は少ないと思いますが、念の為に確認。

メタリング室、ポンプ室はクリーンそのもの

念の為にメインジェットを取外し清掃。

 

MS170は調整ニードルがありません

空燃比調整はメインジェットでセットしてあります。

微調整が出来ない構造なんです (((( ;°Д°))))

誤魔化しが効かない潔い設計 \(゜□゜)/

 

キャブじゃないって事は原因は…


燃料ホースですね ヽ(`Д´)ノ

ピンホール穴が空いているようです。

見た目では見えないけど、タンクを加圧すると染みてきます。

ホース中ほどより超微量 (-_-メ


タンクとホースは一体で外せます。

左のの丸い部品はブリーザー、タンク内の燃料が減り内部が負圧にならないように外気をタンクに入れる役目をしてます。

この部品、ゴミが詰まると燃料漏れを起こします、定期的な清掃をして下さい。


これが犯人 (`Δ´)

 

アイドリングが高くなったのはキャブレターが燃料を吸入する時、ここから空気を微量吸い込んだようです。

 

その結果、空燃比がリーン側にシフトして回転上昇が発生。

リッチダウンが取れてない状態ですね。

高速回転不良はポンプ脈動数が上昇し大量にエアが混入し回転維持不能。


これ、機体から燃料タンクをはずした図。

シンプルな設計ですよね。

 

燃料ホースを交換して無事終了。

 

絶好調になりました (ノ´▽`)ノ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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