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【過去記事】STIHL MS241C-M エンジンかかるけどすぐに止まる修理完了


プラウ長岡店の柳です。
神奈川県のお客様から修理依頼で入庫しました。STIHL MS241C-M
2012年9月製造です。症状はエンジンかかるけどすぐに止まってしまうそうです。
問診で、ホームセンターで売っているエンジンオイルを使っていたと聞きました。

故障診断します。
1、マフラーを外してシリンダー内壁点検、ピストンに縦傷がないか点検します。
この機体は正常です。圧縮圧力点検、8bar正常です。
が、マフラーガスケットに燃料漏れた跡があります。

マフラー側にも大量に燃料が溢れた跡があります。スパークプラグは燃料で濡れていました。
燃料濃過ぎて点火不良状態です。

昨年残ってしまった燃料が原因だったら燃料を抜き替えるとすぐにエンジン始動しますが、他社製2サイクルエンジンオイルを使い、燃料タンクに入れっぱなしのまま保管していたそうです。燃料を抜き替えて始動するか試しましたが症状変化なし、エンジンかかってすぐに止まります。
2、点火系統をテスターで点検、正常です。

エアークリーナー、バッフルを外してキャブレターを見るとキャブレターの下側の合わせ面から燃料が漏れた跡があります。キャブレターオーバーフローしています。
オーバーフローすると燃料がエンジンに過剰に流れ込んでエンジン不調になります。

他社製2サイクルエンジンオイルを使うと燃料系統の部品を溶かしたり(過去に燃料タンク内のホースが溶けてちぎれたものありました。)、硬化させてしまいます。
今回のトラブルの原因はエンジンオイルでした。黄色いオイルはSTIHL純正ではありません。
キャブレター部品の劣化を促進させてオーバーフロー、燃料漏れを起こしていました。

インレットニードルが溶ける、又は摩耗、異物を噛み込みすると燃料を止めることができず
オーバーフローして燃料が漏れます。
写真中央のインレットコントロールレバー位置が若干高くなっているようです。
位置が高いと燃料供給多くなります。

新品のインレットニードルに交換しました。

組立後、MDG1診断機でM-tronicを診断します。

モーターマネジメント
アイドリング回転数設定68、燃料が漏れているのでM-tronicが燃料が少ないと判断、多く燃料を出すように制御しているのが分かります。
フルスロットル設定値49、正常です。

診断結果は正常でした。

M-tronic校正後、再度モーターマネジメント点検します。初期設定値にリセットされました。
修理完了です。
STIHL チェンソーは必ず純正2サイクルエンジンオイルを使ってください。
エンジンオイルは非常に重要なので他社製品はNGです。

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