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【過去記事】STIHL MS261C‐M エンジン焼き付き修理


プラウ長岡店の柳です。静岡県のお客様から修理で入庫したSTIHL MS261C-Mです。
M-Tronic搭載したハイテクマシンです。症状は初期爆発するけどエンジンかからないです。


エンジン不調のチェーンソー修理は故障診断する時
1、スパークプラグかマフラーを外してシリンダー内壁、ピストン点検して縦キズがあるか点検します。縦キズは「エンジン焼き付き」の症状です。
この機体はマフラー側のピストン、シリンダーに深い縦傷があります。

焼き付いたエンジンは圧縮が弱くなって混合気が吹き抜けてしまいエンジン不調になります。
シリンダー、ピストン、ピストンリング交換しないと直りません。

 

2、ZAT3点火系統の点検をします。正常にスパークしているか、純正スパークプラグを使用しないとノイズが発生してエンジン不調、最悪コントロールユニットを破壊します。
この機体は正常でした。

 

3、燃料はすべて抜きます。劣化した燃料はエンジン不調の原因になります。STIHL純正2サイクルエンジンオイルを使用しているのが前提ですが、当社で新しい混合油を使用します。


エンジン焼き付きにはいくつかの原因があります。
1、燃料系統の詰まり(キャブレター、ピックアップボディ)による薄い混合気がエンジン回転数の最高回転数が上がり過ぎる。オーバーレブ

 

2、フルスロットル(エンジン全開)でガス欠でオーバーヒート
3、エンジン冷却フィンに汚れが溜まりすぎてオーバーヒート
4、作業後にアフターアイドリング(冷機運転)しないでいきなりエンジン停止してオーバーヒート、ターボ車のように30秒から1分くらいアイドリング後にエンジン停止した方がいいです。

シリンダーを外してみると傷が深いです。
STIHL MS261C-Mは最高回転数14,000rpmまで回ります。
2サイクルエンジンオイルは純正品を使ってください。

 

4、目立て不良による低負荷最高回転によるエンジン焼き付き、切れない刃でエンジン全開を長時間多用すると焼き付きます。目立てを覚えてください。
5、間違った混合油使用してエンジン焼き付き
STIHL純正2サイクルエンジンオイルを50:1で混合していればOKですが、他社製の2サイクルエンジンオイルはSTIHLチェーンソーには使用しないでください。オイルの性能が低く、ポリブデンという添加剤が悪影響を及ぼすので故障したり、潤滑性能が低いので焼き付きを起こします。

この機体にはインテーク側にも縦キズがありました。

 

シリンダー内壁マフラー側です。

 

専用工具を使ってピストン、シリンダーを交換します。


トルクレンチで規定トルクで締め付けます。


M-Tronic搭載機種なので組立て、始動確認後に診断機MDG1でコンピューター診断、校正します。


テスト1回目、エアークリーナー異常検知しました。アイドリング制御失敗。
清掃して取り付けたのですがNGでしたので新品に交換します。


再テスト→OK
修理完了しました。プラウ長岡店のfacebookで動画を公開していますのでご覧ください。

MDG1はエアークリーナーの異常も検知する凄い診断機です。

M-Tronic搭載したチョークレバーがないチェーンソーは
STIHL MS201C-M、MS241C-M、MS261C-M、MS362C-M、MS661C-Mです。
どの機種も始動が簡単、パワフルで扱いやすい最新で最高のチェーンソーです。

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