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【過去記事】チェンソーのキャブレター調整方法 つづき
前回、チェンソーのキャブレター調整個所を載せました。
それでは実際の調整をして行きます。
まずは「基準調整値」を表から読み取り、H、Lニードルを締め切った所から基準値まで反時計方向に回し(緩め)ます。
その状態でエンジンを始動してエンジンが温まるまで暖機します (ノ´▽`)ノ
エアクリーナーとトップカバー、ガイドバーとソーチェーンは必ず取り付けた状態(実作業状態)で調整を行います ( ゚ ▽ ゚ 😉
チェーンを付けずに高回転まで回すとクラッチが緩んで外れる事が… ( ̄□ ̄;)!!
ゼノアのG3500AVを例に調整です。
細いマイナス(―)ドライバーを穴に差し込み各ニードルを回して行います。
まずは(L)ローニードルをドライバーで時計方向に回し回転が最も上がる所に合わせて下さい。
時計方向にまわしてすぐに回転が落ちる場合は反時計方向に回して回転が上がる位置をさがします。
*回転が最も上がる位置が「理論空燃比」位置 \(゜□゜)/
燃焼がとても良い状態にある為回転が上がります。
つぎに、アイドルアジャストスクリューでエンジン回転数を4200rpmに調整します。
*チェーンが若干動き出す状態に調整して下さい。
そして、(L)ローニードルを反時計方向(濃くなる方向)に少しずつ回してエンジン回転数を2900rpmに調整します。
*濃くするのは「出力空燃比」に調整する為 ∑(゚Д゚)
理論空燃比は混合気が良好に燃える混合比ですが、負荷時にはパワーは出ません ( ̄□ ̄;)
パワーが出るのは「出力空燃比」の時なんです。
この、「濃くする事による回転低下」を「リッチダウン」と言います。
チェンソーの調子を出すには凄く重要な部分ですね。
伐倒時のトルク感が全然違ってきます ((((((ノ゚⊿゚)ノ
最後に最高回転数調整をして完了です。
G3500AVの場合はバーとソーチェーンを付けた状態で12500rpmになる様に(H)ハイニードルを回して調整します。
(無負荷で回し過ぎるとエンジンにダメージがでます、短時間でセットします)
この最高回転数も基準値には±500rpmの幅があります。
(H)ハイニードルを絞ると最高回転は上がりますがトップエンドのトルク感は減るので実際に現場で最終確認をしながら微調整をして詰めるのがいいのですが。
セッティングで気を付けるのは「その日の天気」 (ノ゚ο゚)ノ
気圧計でその日のコンディションをチェックして調整に反映させます。
平地でセットした機体は山の上で使うと気圧が低いので混合比が濃すぎて「吹けない」 ヽ(`Д´)ノ
なんて事にもなります。
*高い所は空気が少ない、気圧が低い日も空気が少ない (ノ゚ο゚)ノ
真冬に調整した場合も真夏では再調整が必要です。
寒い日は空気が濃い、暑い日は空気が薄い
そして「危険」なのは(H)ハイニードルの締めすぎ ( ̄□ ̄;)!!
高速域が薄いと回転はグンと上がりますが、上がり過ぎたり燃料冷却が出来なかったりで焼付きの危険が増大します。
昔レーシングカートのレースをしてましたが、バックストレートで何度かピストンに穴を空けました。
「もう一伸びだ~~ ウリャーッ」と絞った瞬間「プンッ」とブローします (´д`lll)
(KT100のせいじゃありません、私のせいです)
くれぐれも「カン」まかせでなく「タコメーター」を使いましょう (ノ゚ο゚)ノ
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