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ドルマー115i 整備再開

PLOWテクニカルサポート部小関です

 

部品が入荷したドルマー115iの整備を開始

劣化して千切れた燃料ホースとストレーナー交換のほか

燃料タンクベントを交換します

まずはキャブレターとそれを囲うボトムケースを取り外します

この辺の整備性の良さはハスクバーナ2シリーズ以上に良いと思います

そうするとこんな光景に出会えます

燃料ホース交換前に燃料タンクベントを交換しましょう

劣化した丸いスポンジの中央にある黒いゴム部品がベント

燃料タンク内のガソリンが消費されるとそのままでは

タンク内が負圧になり燃料がキャブレターへ供給できなくなります

その結果空燃比が薄くなりエンジンは焼付きます

焼付きを防止するうえでとても重要なパーツがタンクベント

タンクベントの交換が完了

バルブの上にキット付属のスポンジを載せスナップリングで抜け止めをします

このスポンジが経年劣化しボロボロと崩れてベントの穴を塞ぎます

その結果エンジンが焼付きます

数百円の部品ですが侮れません

右上の青い部品は清掃中に燃料タンクへダストが入らない為のキャップ

この部分に燃料ホースを取り付けます

ホースを取り付ける前にプレフィルターの清掃を行います

115iにはメインのエアフィルターの他にプレフィルターが装備されています

ココにフィルターがある事を知らずにキャブレター調整をするビギナーがいますが

キャブレターはこのフィルターを通して外部から空気を吸入します

ここが汚れているとハウジング内の気圧が正しい値になりません

間違ったキャブレター調整を行ってしまい結果エンジン不調を引き起こします

しっかり詰まってますね

これだけ詰まるとチョークと同じ効果をエンジンにもたらします

エンジンパーツを組み上げてから始動確認を実施

無事始動しました

オイルポンプも作動しチェーンオイルが供給されます

2年程未稼働の機体の為いきなり回転はあげません

キャブレターやエンジンパーツに混合油がなじむまで一晩放置します

シールなどのゴムパーツやエンジンの金属部品も油分を吸収します

長期保管機はいきなりフルスロットルは厳禁

 

明日調子をみながらセッティングを行います

 

 

 

 

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