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ホンダ蓄電池E500リベイド 定期点検

プラウカスタマーサポート小関です

大阪の法人様よりホンダ蓄電池E500とガス発電機エネポの定期メンテナンス依頼があり

順次作業を開始しています

200台ほどの台数があり毎週12台ずつ進めます

E500はエンジン発電機と違い内燃機関を内蔵していないので点検作業は電気的な部品のチェックを行います

まずは出力波形に異常が無いかを1台ずつ観察

インバータの異常が無いかが重要なポイント

設定周波数に切り替わっているかも波形の数をカウントし点検します

スイッチが60HZにセットしてあっても本当に60HZを出力しているかは分かりません

なので点検します

インバータ発電機の点検にオシロは必須

普段発電機整備やロボット芝刈機開発に使用している愛機SDS1022ですが

安価なわりに使える良いオシロです

波形の乱れも無くノイズも載っていません

周波数切り替えも50及び60HZきちんと切り替わるので切り替えスイッチも正常動作してます

*周波数切り替えスイッチってたまに機能していない事があります

点検時アレれ?って事が多々あります

スイッチ位置をインバーターで認識する回路配線が振動で断線してる事があるんです

 

システムに異常があると電池残量表示部(青いLED列)の下に警告が赤点滅します

この機体は現在エラー表示無しですが

今出ていないからってOK判定はダメです

インバータに記録されているエラー履歴を確認し過去の不具合をチェック

診断用PCをE500に接続します

接続コネクターは本体内部にあるのでカバーを取り外す必要があります

この辺の設計は点検をするには少し不親切だとつねづね感じています

機体外部に接続口を装備して欲しいですね、ホンダさんお願い

診断システムとE500が接続完了

運転履歴や過去のエラー履歴をPCで確認できます

今回の6台で一番稼働が少ない機体は1.23時間

実はコレ凄く心配なデータです

 

E500内蔵のリチュームイオンバッテリーは過放電すると再充電出来ない様制御される仕様です

完全放電したリチュームイオンバッテリーは再充電時に発火するリスクがあるため

過放電状態を検出すると二度と充電出来ないようバッテリーを封印します

こうなるとバッテリーモジュールを交換する以外復旧する方法が無くなります

なので使用しなくても定期的に補充電をするよう取扱説明書に記載があります

「バッテリーは徐々に放電していきます。完全放電にいたるとバッテリー

を新品に交換する必用があります。半年に一度は、バッテリー残量を確認

し、充電してください。」と記載あり

そして新品バッテリーは6万円以上します!

怖いですね~

このマークが赤く点滅したらバッテリー交換の合図です

そうならない様、くれぐれも補充電をお忘れなく

 

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