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スズキソリオ MA36S アクセル踏むとカラカラ異音発生
PLOWカスタマーサポート小関です
コセキの通勤車両スズキ ソリオMA36Sに不具合発生です
症状は「発進時や低速からの加速時にエンジンルームからカラカラ音がする」
エンジンが冷えている時盛大に音がして温まるとすこし静かになります
高速道路走行時は異音は出ないんです
「お客さん~、この音だいぶ前からしてたでしょう~」
「そうなんですよね~」と自問自答しながらジャッキアップします
ま~、スズキあるあるな不具合なんで部品交換で解消します
街中でも交差点でこの音出して走ってるソリオやスイフトをたまに見かけます
走行距離は22984kmですが一度リコールでベルト交換しています
さっそく作業開始
右フェンダーライニングを取り外すとクランクプーリーにアクセスできます
オイルパンがアルミな所はスズキらしい
エアコンベルトを取外しますがテンショナーを使用しないタイプ
ストレッチベルトなので特殊工具を使いプーリーから外します
アストロプロダクツの「マグネット式ベルト脱着ツール」って製品
これ凄く便利、樹脂タイプと違って耐久性もGood
エアコンベルトを外したらジェネレーターベルト
なんですがこの作業には良い工具と強い腕力が必要
オートテンショナーの反力がハンパ無く強力
一人作業はとても辛いんです(全国の整備士さんもそう思ってるはず)
以前純正SSTを購入しましたが捨てました
なのでコセキはいつもロングメガネレンチとラチェット式でベルトを巻き取る
ラッシングベルトを使ってます
メンバーとメガネレンチ間をラッシングベルトで接続しカリカリ巻きます
これだと腕力ほぼゼロ
テンショナーを圧縮したまま手を放してベルト掛け作業が出来ます
ラチェットやラッシングベルトの使い方が不適切とか言わないでください
この作業やった人しかわからない大変さがあるんです
(レンチとテンショナーには大きな力が掛かってるのでこれは自己責任です)
この状態でベルトは緩々
テンショナーとアイドラー支点ボルトの締め付けトルクは55Nm
サイドメンバーが邪魔で普通のソケットを付けるとトルクレンチが入りません
なのでちょっとした小道具をトルクレンチに噛ませて規定トルク管理をします
延長した長さの分トルクレンチのセット値を計算し補正値へセット
そのままだとオーバートルクになりますので
リコールでの交換から1万数千キロですが
磨耗してますね(右が新品ベルト)
マイルドハイブリッド車なのでこのベルトにはかなり負荷が掛かるようです
エアコンベルトの取付はさっきの工具を逆にセットし
クランクプーリーを回すとスルっと完了します
今日交換した部品
アイドラープーリー固定用ボルトが新車装着品のボルトより太い物に変わっていました
強度記号も10と刻印されています
プーリー内径に違いはないので今までのボルトだとガバガバだったようです
交換部品の明細です
ボルトなど含め7点
今月のお小遣いからの支出金額~
自動車整備士なんで自分で交換しましたが
一般人の方はコレに交換工賃がプラスされるので結構な金額になりますね
もう少し耐久時間が長いと助かるんですが・・・
そういえば最近モデルチェンジした新型スイフトのジェネレータはベルトを使わずに機械駆動
ミッションの方にジェネレータが付いている写真を見ました
新エンジンはこの異音とは縁をきれるのは歓迎しますが
遂にスイフトも3気筒になってしまったんで次期ソリオも3気筒化確定でしょうか
なんか嫌だな~って思うのは自分だけでしょうか?
作業後の試乗で異音解消を確認
見違えるほど静かになりました(普通の車になりましたって事です)
異音のしない車ってイイなってつくづく思いました
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